昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ゴルフのニギリ、チョコレート、ベット

数多いる僕の仲間には、極めて例外的だが神聖なるゴルフをまるで博打の一手段としか見ていない不心得者集団が存在する。
とにかく、朝のスタート前はベットの種類の確認と、ハンディキャップの交渉でうるさい事。
「ゴルフが紳士のスポーツなんて、一体誰が言ったのさ」状態だ。
新しいベットを考え出す事に異常な執念を燃やす輩もいる。
今や極めて一般化しているが、「スネーク」や「湾岸戦争」なるゲームを聞いた時には驚くと同時に、そのアイデアの独創性をベットなどではなく、仕事に生かして欲しいものと驚いたものだ。
2グリーンのコースで「不倫」とは、本来のグリーンではない方にオンしたもの。
なんだか分からないが「星の王子様」とか「ホタル」とかもあった。
20種類ほどのベットが飛びかい、「スコアカードが複数必要だ」など、言葉とは裏腹に嬉々としている輩もいる。

僕個人はゴルフをする事が好きなので、ベットはゼロでも一向に構わない。
むしろ、事後精算の煩わしさを考えれば、ベットはないほうが良いとすら思っている。
ただ堅苦しく毛嫌いしているかと言えばそうでもなく、どうしてもの状況であれば、「オリンピック」や「サンタモニカ」「ラスベガス」のお付き合い程度なら参加する。
我々クラスゴルファーでは常識だが、「ラスベガス」の場合バーディーをとったら相手チームの悪いスコアが10の桁になるので勝ち負けの差が拡大する。味方がバーディーとパーならひっくり返して二倍、バーディーとバーディーなら四倍とかのインフレルールも存在する。
そうなると厳しいので、「サンタモニカ」の場合は勝っても負けてもポイントはパーの数に限定。
「ラスベガス」程のギャンブル性がないので、少し手前の町「サンタモニカ」と言われているらしい。
この辺のネーミングセンスも驚愕に値する。

「オリンピック」は今やゴルフ界で最も普及しているベットだろう。
パターで遠い順に金銀銅鉄の各メダルを競うのだが、チップインの場合はダイヤモンドと称して最高のポイントが与えられる。
全メダルが揃うと、「一気通貫」とか、「出来上がり」とかのプレミアムがあるが、これはスタート前に実施有無の確認を怠ると、出来上がった後に「認める、認めない」で揉め事になる。
昔は「ダイヤモンド」はジョーカー扱いだったが、最近は全メダル+「ダイヤモンド」で「プラチナ」とかの大サービスポイントまである。
グリーンエッジにボールが止るとパターで二度メダル獲得チャンスがでてくるので、むしろグリーンオンよりも喜ぶ不心得物が多い。
オリンピックは、とにかく全員がグリーンオンしないと始まらないので、「遠い人から先にパッティングする」とのゴルフの本質からは外れている。
早晩廃れるかと思いきや、最近ますます蔓延っているように見受けられる。

これも全て他愛のないお遊びにしておかないと、最近のコンプライアンス全盛時代下では「だれそれ、ゴルフ場で賭博行為」とかの大騒ぎになってしまう。
僕の知っているある大手商社では、「ゴルフのベットはオリンピックまで」との内規があるらしい。
それも「ゴルフ場で大声で精算してはいけない」と、肌理細やかなルールが決まっているとの事。
そこまで言うのなら、「絶対禁止!」の方が分かりやすいと思うのだが、世の中には適度な刺激が必要なゴルファーも多いようだ。