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二世タレント「IMALU」

二世議員についての非難が姦しい。
民主党マニフェスト二世議員の出馬禁止を織り込むらしいが、自民党の一部にも賛成する動きもある。
二世議員側も「職業選択の自由への侵害」とかで反論しているが、旗色は悪い。
二世と言っても人それぞれであり、誰でも一括りで「二世だから駄目」と言うのはいささか暴論ではないかと思うが、安倍晋三福田康夫と二代続けて総理大臣が辞任したりするものだから、世間では「二世議員はひ弱い」との印象が定着したかにも思える。

僕は産業界でも多くの二世経営者を見てきたが、確かに総じて父親を凌ぐ逸材に出会う確率は小さかった。
これは本人だけの所為でもなく、苦労に苦労を重ねた先代が、可愛い息子に自分が経験した苦労をさせる事を逡巡し、例えば小学校からのエスカレーター大学に進学させたり、武者修行と称して自分の親しい友人に数年間預けた後、すぐに自分の会社の取締役に抜擢する過保護に拠る事が多い。
本人は、他人の飯を食って苦労した積りでも、預かった側は所詮ワンポイントリリーフみたいなものだから、決して厳しくは躾たりはしていない。
また会社に入った後は、今度は帝王学とかの名目で絶対に失敗しないような部署と役職を与え、他の誰よりも速いスピードで昇格させ、いつの間にか副社長に取り立て、強制的に誰もが後継者と認めるような扱いをしている。
世界的大企業のT社も、まるでこのようなプロセスで新社長が誕生した。

ひ弱い二世達が多いのは事実だが、一方このような二世達を非難する側には強い嫉妬心があるように見える。
多くの普通の家柄の人達は、「能力で勝っているとは思えないのに、血筋だけで偉くなっていくのは理不尽だ」と、勝手に二世には能力がないと決め込んでいる事が多いようだ。
だから二世批判は世の多くの人から喝采を浴びるし、二世達の頼りなさが露呈されると「ソレ見たことか」と大いに溜飲が下がる。

しかし先にも述べたごとく、二世と十把一絡げで片付けるべきではない。
二世議員達を、単に二世だから政治家になってはいけないとか、親の築いた地盤以外から出馬するべきと言うのは大きなお世話だろう。
選挙の場合、誰を選ぶかは有権者の権利だ。
二世が駄目と思うのなら、その人に投票しなければ良い。
二世と分かっていても、その人に投票するのは、それなりに何らかの理由があるはずだ。

と、少数派かもしれないが二世議員に理解を持ってきた積りだったが、明石家さんま大竹しのぶの娘、IMALUとやらのデビューを見て考え方が一変した。

今の結論は、「やはり二世は駄目だ!」。

「IMALU?何だ、ありゃー!」
「母親譲りの声質に、父親譲りのトーク術」、「何とか雑誌の美人モデル」、「物怖じしない態度」、その他諸々。
IMALUとやらのデビュー時には、ゲーノーレポーターの白々しい賞賛記事や報道が溢れた。
ところが実物を見れば、ちんちくりんな発育不良のようなヲンナが、馬鹿面をしながら「親の力など借りずに」とか生意気至極の台詞を吐いている。
彼女によると、「小さい方が歌手として成功する」んだって。

ジョーダンじゃないよ!
まるで分かっちゃいないね!
あんた程度の器量やスタイルなら、親のバックアップがなければ誰も取り上げてはくれないのヨ。
両親もまた両親!
例え彼女が「ゲーノーカイに行きたい」と言っても、体を張って止めなさい。

あんたが親の力でデビューしたばっかりに、ソレまで比較的二世に暖かい同情心を持っていたオッサンが、すっかりアンチ二世になってしまったのヨ。
と、年甲斐もなく二世小娘のデビューに腹が立ったオジサンでした。

おしまい。