昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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我がゴルフのバイブル「驚異の寄せワンゴルフ」

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手元に古い本がある。
今や紙も赤茶に変色している。
昭和55年に初版が発行され、僕が購入したのは昭和56年の春。
出張の退屈しのぎにキオスクで買ったものだ。
ちょうど全米オープンで、著者の青木功が帝王ジャック・ニクラスと大接戦を演じて日本中が興奮した直後だった。
本の帯にも、「日本ゴルフ界に金字塔 全米オープン二位の秘密」とあるので、改めて増刷したものだろう。
もうおおよそ三十年近く前の事だ。
そしてこの本は、一貫して僕のゴルフのバイブルでもある。

ゴルフを始めた頃ある人から「君は青木功のスゥングを真似ているな」と冷やかされた事がある。
当時は、青木功なんてまるで関心がないプロゴルファーだった。
と言うより、今ほどゴルフが好きなわけでもなく、テレビでゴルフトーナメントを見る事もなかったので、青木功がどんなフォームなのかも知らなかった。

仕事で必要だったのでゴルフを始めたのだが、師匠がいる訳ではない。
見様見真似しかなく、自分では元々やっていた野球のスゥングをゴルフに転用していただけだ。
それがたまたま、青木に似ていると見られたようだ。
確かにパターの打ち方は、後で世界的に有名になった青木スタイルに似ていた。
しかしこれも「結果的に」であり、自分では野球のバットをパターに持ち替えただけの積りで、まさにトスバッティングと同じ感覚だった。

青木功が日本一のプロゴルファーになりアメリカでも大活躍した頃、暇つぶしに買ったこの本でゴルフに対する考え方が一変した。
「変則」でいい。
「手打ちでいい」
「より易しく確率の高い攻め方」
何よりスウィングが、それまでの野球からゴルフスタイルへと変わったのは偏にこの本のお陰だ。

曰く、「ベタ足で体の正面で打て!」
野球少年は、左足をヒールアップし、腰を開きながらボールを打つ。
これをゴルフに転用すると、必ずスライスボールになる。
僕は、ゴルフ初心者の頃からずっと強烈なスライサーだった。
ところが、この本を読んで先の教えを実践して以来、全くのフッカーに変わった。
それほど強く影響されたので、以来、この本だけは捨てずに読み返している。