昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ちょっと悲しいホームコースの光景

ホームコースの相場が下がってしまった。
実は、今のクラブライフが大層気に入っているので、会員権を手放す気は全くない。
だからいくら下がっても構わないのだが、相場に応じて新たに「変な奴」がメンバーになるのが憂鬱だ。
先ごろこのブログで紹介した「変な奴」以外にも、今までのホームコースだったらあり得ないような光景が散見される。

仲のいいメンバー氏の証言
彼は過日、受付でコースの支配人と新しいメンバーが言い争っている場面に遭遇した由。
何でも、新メンバーは支配人に「クラブバスを待たして欲しい」と依頼していたのに、時刻通りに発車した事にイタク立腹、支配人に食って掛かったとの事。
ゴルフ場とは言え客商売なので普通なら謝罪するのだろうが、この支配人、気骨があるのか「あなたの場合、今回で二度目です」と強く言い返した為、新メンバーは憤懣やるかたない風情で「不愉快だ!」と叫んだらしい。
しかし、どう考えてもこの新メンバーの態度はおかしい。
クラブバスは駅の電車に乗り継ぎできるよう、発車時間が決まっている。
そして、この新メンバー以外にも利用者がたくさんいる。
タクシーじゃあるまいし、たった一人の為に発車時間を調整するような代物ではない。
それを、自分の我儘には気がつかずクラブ側に猛抗議するなんて、社会常識が欠落している事夥しい。
仲のいいメンバーと、「相場が下がったので、変な奴がメンバーになって嘆かわしい」とため息をつく事になってしまった。

もう一例。
昨日、今年度の打ち納めにオームコースに出向いた。
キャディマスターに、「例の変な奴は御免蒙りたい」とお願いしたら、「よく分かります」と気持ちよく了承してくれ、今回は文句のつけようのない組み合わせになった。
一人は何度も一緒して気心の知れたベテランメンバーだが、あとの二人は最近入会したメンバー。
話も弾み、楽しいラウンドだったが………

12番のパー3、前の組が終わるのを待っていた時、後ろの組が追いついてきた。
その中に、我々メンバーの誇りとも言える91歳の老雄メンバーがいた。
大腸の手術をしたとかで半年ほど姿が見えず心配していたが、「ゴルフ場で死ぬのは本望」と元気にコースに復帰した人だ。
当然、すぐに挨拶に駆けつける。
途端に話に華が咲く。
特に我がチームの古参メンバーは積もる話があり、大喜びの会話になったのだが、二人とも些か耳が遠いのか、どうしても大声になってしまう。
すると、ティーショットしようとした新参メンバー氏が露骨に嫌な顔をして睨みつけた。
二人は全く気がつかず大声で情報交換中、一方の新参氏はいつまでも睨み続ける。
遂にキャディが二人に注意して、やっと静かになった。

もちろん、マナー上は新参メンバー氏の方が正しい。
しかし、御年91歳で元気にゴルフをする我がコースの超有名人なのだ。
ただただ、いつまでも元気に一緒にプレイしたいと思っている人格者なのだ。
彼をよく知るメンバーは、全員彼を敬愛し、尊敬している。
ティーグラウンドで大声が聞こえても、「アッ、○チャンだ。元気そうだ」と喜ぶ事さえあれ、嫌がる事なんか絶対にない。
現に、当方も二人の話を喜んで聞いていた。

ゴルフルールでも、R&A総本山よりもローカルルールが優先する。
我がホームコースのローカル常識が通用しない人が出てしまった事で、ちょっと悲しい気持ちになった。