昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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年をとった後の身嗜み

老人の襟元から、白い下着が見えるのはカッコイイ事ではない。
予てからそう思ってきたが、最近になって自分がそんな風になっている事に気がついた。

朝起きて、髭を当たりに洗面所に行く。
徐に鏡を見ると、パジャマからシャツがはだけている。
昨晩寝る前はキチンとしていたはずなのに、見るからにだらしない。

そこで慌てて身嗜みを整えるのだが、実は首元までボタンを締めると苦しい。
恐らくは、寝ている間にクビを締められる気がして、本能的に開放しているのだろう。
髪を整えるのも面倒くさくなり、適当にチャチャッと終わってしまう。
背広にはフケが肩に付いていても、「まぁ、いいっか!」と、そのままで外出したりする。
年をとってくると、外観よりも楽に過ごせる方を選んでしまう。

また、他人への思いやりも欠落してくる。
トイレに入っても、ドアを閉めるのが面倒臭い。
開けっ放しで用を足していると、家人から厳しく叱られる。

その結果、若い人達から見ると、だらしない老人と思われる。
白眼視されるのは分かっているが、今更少々褒められても大してうれしくもないので、ゴーイングマイウェイを貫く。

稀にエラくファッションに気を配っている年寄りも見かけるが、さぞかし金もかかるだろうし、気力も必要だろう。
そこまで頑張って、何を得ようとしているのかが分からない。
自分に厳しく生きているのかもしれないが、それは結構大変な割に報いが少ない事だ。

マァ、こっちは嫌われ者でいいんだもんね。
無理する事無く、気楽に生きていくさ!
胸元から見える下着をしまい込みながら、そう開き直っている。