昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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風邪とゴルフ

25日土曜日、関東地方、特に太平洋沿岸地域は、「強い台風12号の影響下」にあった。
朝、強い雨音、唸るような強風で目が覚めた。
そして、よりによってこの日、千葉県南部の某ゴルフ場で接待ゴルフの予定あり。
当方、先週木曜日の蒸し暑さで風邪をひき、熱こそない物の喉が痛い。
声はガラガラ、とてもゴルフが出来る体調ではないのだが、前夜からいそいそとゴルフ支度に余念がない。
当日、大雨の中でも勇んで出立する姿に、当然の事ながら家人は呆れ果てている。
ここまで来ると、筋金入りアマチュアゴルファーの凄まじさが感じられる。

前日に関係者から、「決行か中止かは午前6時に連絡」との電話があったが、当日の天気予報が「午前中大雨、強風。午後からは晴れ」なので、自動的に決行決定。
二時間もかけて到着した現地の駅では、クラブバスに乗り込むまでの間で、強風と雨で傘が壊れてしまった。
クラブハウスでは、予定の時間になってもスタートが出来ない。
それほどの雨と風なのに、誰ひとり「止めよう」と言わない。
待つ事一時間、暴風雨は相変わらずだが、兎にも角にもスタート。

絶好の言い訳が利く条件下なので、ショットの方はサッパリ。
途中から「こんな天気じゃ、これで上出来」とか「昼飯は何が美味い?」とか、普段ならギラギラと見せるゴルフへの向上心も皆無のチンタラムード。
ドライバーでOB、3パターも連発と、全く冴えないまま午前中50。
午後は一転、台風一過で依然として風は強いが、一気に青空が広がる。
まさに、待てば海路の日和あり。
それでも「まだ風が強い」とか「風邪具合が悪い」とか、言い訳ばかりで、スコア改善はゼロ。
14番ではOBの挙句、根絶したと確信していた宿痾の病シャンクまで再発で9打。
ところが、最終18番パー5のドラ、スプーンの怪ショット二連発で、何と2オン。
同伴競技者大称賛の中で、イーグルこそ逃したが、楽々のバーディー。
スコア46は本来なら大不満だが、「終わり良ければ全て良し」のご機嫌最高でフィニッシュ。
まさしく単純そのものだ。

プレイ終了後は、風邪で二日間控えていた風呂に入り、反省会を実施。
やれ、「貴殿の何番ホールのドラは良かった」とか、「あの4パットがなければ」とか、恒例の励ましコメント以外に、「貴方のドラの飛距離は以前より20ヤードは伸びた。今じゃ180ヤードは出ている」とか「あれほど距離が出ないと、OBの心配がなく羨ましい」、「返しを恐れない積極的パターは真似が出来ない」がとか、微妙に足を引っ張る裏ワザも披露される。
そしてお決まりの、ドライバー、アイアン、パターは何がいいかの情報交換で終わるのだが、今回からボールの品評会が加わった、
飛ぶボールとスピンがかかって止まるボールを、ホールごとに使い分けている人がいた。
彼は止まるボールで、最終ホール40ヤード4打目を直接カップインのバーディー。
自説の正しさを力説していた。

風邪の所為で段々声が出なくなりながらも、やはりゴルフを休まなかったご褒美だろう。
次回につながる有効な情報を入手できた。
そこで、早速そのボールを調達。
これでまた、大幅なスコア良化が見込めるはずだ。