昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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風邪をひいて、声がガラガラになった。
そして、改めて声の重大さを認識した。

日曜日、ひたすら養生に努めたが、サッパリ治らない。
月曜日中黙っていれば良かったのだろうが、商売柄話さざるを得ない。
そしてその場合は、一々風邪が悪化した経緯を説明しないといけない。
特に、絞り出すような聞き辛い声で「ゴルフに行きましてね」等と言うと、相手は表面的には「それはお元気で」と感心した風を装うが、実は呆れて「馬ッ鹿じゃないの、自業自得だね」との本心がすぐに透けて見える。
声で高給を稼いでいる歌手だけではなく、普通の生活をしている我々も、声質は大変重要だ。

世界中の指導者達は、単に演説が上手いだけではない。
実に声が素晴らしい。
アメリカでは、リンカーンケネディキング牧師、そしてオバマ大統領なんかその代表。
今回イギリス労働党新総裁に就任したエド・ミリバンドはわずかに40歳だが、堂々と就任スピーチをこなした。
しかも、これでライバルの兄よりも演説は下手らしい。
先輩のブレアや、保守党のキャメロンだって大したものだ。
発展途上国の指導者達は、声を張り上げて、何時間でも延々と演説を続ける。
ヒトラーは、名演説で聴衆を魅了して政権を奪取したとも言われる。
総じて、滑舌が良く、些かトーンが高い。

翻って、我が国の菅直人首相。
くぐもった声質で、何とも聞き苦しい。
昔は「菅はディベートに強い」との評価もあったようだが、首相になった途端に勉強不足が祟り、ボソボソと原稿を読み上げる事が多い。
マニフェストに代表された民主党政策なんてすっかり馬脚を現しているが、万が一にも良い事を言っていても、声が裏返る鳩山、ダミ声の菅の、あんな演説じゃ信用する気にならないナァ。
同じダミ声でも、田中角栄は愛嬌と迫力があったが、菅の方は耳を傾ける気にならない。
国連の演説で、オバマの時は立ち見が出るほどだったのに、菅の時は聴衆が激減。
分かるナァ、どんなにカネのばら撒きをアピールしても、あんな演説、聞きたくないもん。

当方も社業隆盛の為に、体調不良にも拘らず、情けない声を張り上げて努力している。
しかし、相手は風邪がうつる事を嫌がっているだけでなく、こんな耳触りの悪い男の話は全く信用していないだろうなと思ってしまう。
早く風邪が治って、「鶯の囀りにも似ている」と言われた声に戻りたいものだ。