先般一緒にゴルフをした人の中に、一人だけ「妙に拘る人」がいた。
あるオジサンは、自分のスコアを「四年二組」とか「三年一組」とか申告していた。
よくあるパターンだが、これに「拘りの」同伴競技者からクレームがついた。
彼の主張は、
・「四年二組」の申告だと、聞いた方が足し算をしなければならない。
・それでは、ショット数を一度も口にしない事になり、スコアを申告した事にならない。
・キチンとパーとかボギーとか、あるいは６とか４とかの具体的な数字を申告するべきだ。
・そうしないと、後のアテストで数字の違いが発生したら、揉め事になる恐れがある。
指摘された方も納得していたので、雰囲気が悪くなる事はなかったが、この辺は万事アバウトな当方は、「細かい所に気がつく人がいるものだ」と、半ば感心、半ば驚いてしまった。
マーカーに足し算を強いる事になるので、厳密に判断すればマナー違反になるのかもしれない。
成程、全部御尤もの意見だが、しかしいるよなぁ、四年二組っていう人。
指摘された方は、スコアを間違えないように、グリーンオンまでのショットのパターを分けて数える癖がついているようだ。
当方なんかはむしろ微笑ましい癖だと思うが、人それぞれに感じ方が違うものだ。
そこで気がついたが、当方は「パー」だの「ボギー」だの、ダブルボギーはオヤジギャグの「ダボチンスキ－」と申告している。
しかし稀にだが、初めてのコースで短めのパー５をパー４と間違えて、結果的に誤申告した事がある。
無論スコアカードを見てすぐに気がつき慌てて訂正する事になるが、最初から数字を申告すれば、そんな間違いは起きない。
妙に拘る人がいる事を考えれば、スコア申告は数字の方がよさそうだ。
そう言えば拘りの彼は、「ティーグラウンド横のベンチの位置が悪い」とか、「キャディがショットを促すタイミングが早い」とか、スコア申告以外の細かい部分も色々とクレームをつけていた。
きっと仕事でも、きめ細かい指示や質問をする人なのだろう。
遊びなら我慢できるが、仕事で付き合うのはきっと嫌だろうナァ。
