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さよならルーピー政治家、鳩山由紀夫!

鳩山由紀夫が、ついに政界からの引退を表明した。
これで「友愛」の旗頭が、政界から消えてしまう。
混迷の極みにある日本の政治にとっても、ギスギスとした駆け引きが繰り返される国際社会にとっても、貴重な一服の清涼剤が消えた。
世の中には、我々の目前から消え去ることで、改めて失ったものの価値を知ることがある。
多くの人が、鳩山由紀夫が政界を引退することで、鳩山由紀夫が政治の世界に果たしてきた役割の大きさを知ることになるだろう。

なんて、惜別の談話は、どこを見渡しても皆無だ。
三年前に鳴り物入り政権交代を果たした民主党だったが、誰一人としてその初代総理大臣、鳩山由紀夫の引退を惜しまないし、むしろ「遅すぎた」と非難するのは、彼と民主党が果たしてきた役割と実績が、真に惨憺たるものであったことの証明だろう。
鳩山由紀夫負の遺産には、枚挙に暇がない。
むしろ功績を探すのが大変で、あれこれ必死に好意的な解釈をしても、なかなか見つけることができない。
唯一の見せ場は、国連での挨拶を通訳なしで二酸化炭素削減率25%の大法螺を吹いたことくらいだ。
さすがに一国の首相が、自らの国が率先して血を流すと宣言したのだから、国際社会からは喝采を浴びた。
しかしこんな約束が守れるはずがない。
様々な失政を重ねて鳩山由紀夫が失脚した後、民主党原発停止に路線変更した時点で、まるで有名無実どころか無名無実の世迷いごとに成り下がっている。

首相退任直後に一度、政界からの引退を表明したこともある。
この時には、「さすがに名門育ちの品の良さ」と称賛されたが、その後にこれを撤回したことで、評判はさらに悪化した。
後継者菅直人の実態が明らかになった後、引きおろしを画策したものの、老獪な悪漢菅直人にいいように騙されて、満天下に恥を晒したこともあった。
ことほど左様に、政治家としての鳩山由紀夫の能力のなさは、もはや誰一人疑う人がいない。
そんな男なので、次回の選挙でも苦戦必至。
地元で聞く限り、間違いなく落選と言われていた。
だから野田佳彦民主党執行部から今までの主張を捨て去る踏み絵を強要されたのは、落ち目の三度笠政治家、鳩山由紀夫にとっては格好の引退の理由付けになったと、内心感謝しているかもしれない。

今後はあの頼りなさ気な顔つきを見ることもないし、妙に慇懃無礼な言い回しを聞かなくて済む。
当方も、精神衛生上大いに助かるので、爽やかに、さよならルーピー政治家、鳩山由紀夫だ。
まるで良いことなしの鳩山由紀夫に、一つだけ惜別の言葉を贈ろう。
鳩山由紀夫は、政治家としての実績は何もないが、後継者にだけは「皮肉にも」恵まれた。
人柄だけは、馬鹿がつくくらいにお人好しを思わせる鳩山由紀夫に比べて、後継者の菅直人は稀代の悪徳政治家だった。
首相の地位を守るためなら何でもありで、元盟友を騙すなんて朝飯前。
さすがに仲間のはずの民主党からも呆れ果てられ、ついに失脚の憂き目を見ると、今度は自己弁護丸出しの大嘘本を出版してでも、自分を正当化し続ける。
これほどの破廉恥漢が次の首相だったので、総理大臣としての鳩山由紀夫の評価はブービーに留まった。
ルーピー鳩山由紀夫ブービーとは、語呂合わせの意味でも歴史に(悪)名を残したことを持って瞑すべし。