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松山英樹、石川遼、英会話

全英オープンで、松山英樹がスロープレイを理由に1ペナルティを受けた。
同伴競技者も、松山はトラブルに見舞われていたので、グリーンまでの距離を入念にチェックする必要があり、ある程度時間を掛けるのはやむを得ないとの同情し、支持している。
その為か、本人も多くの日本人も、全く釈然としない処置だと怒っている。
また、人種差別を指摘する声もある。
まさかとは思うが、露骨な貴族社会で、且つ厳然たる階級制が残っている英国だから、アジア有色人種への差別がないとは言えない。
同じ事をやっても、タイガー・ウッズならノーペナルティとの批判もある。

しかしこのペナルティは、事前に警告を与え、その上でプレイ時間を測定した結果だ。
サッサとプレイすればペナルティを課しようがなかったのだし、一旦下った裁定が覆る事もない。
日本ならば、松山ブランドの力で、ある程度ならば大目に見てくれるだろうが、国際大会では、松山と言えどもまだまだ新参者。
松山はこれに懲りて、スロープレイに注意しながら、実績を積み重ねる事だ。
強ければ畏敬の念を持たれる。
確かに不公平な感はあるが、残念ながらこれもまた現実だ。
今回のペナルティで、もう一つ隠れた原因が指摘されている。
松山英樹の英語能力で、こちらを主原因と見る人も多い。
松山自身、「英語は一言も分からない。今後英語を身に着けたい」と殊勝に話している。
ただ「何を言っているのか全く分からないから、何も気にならない」とは、見上げたポジティブシンキングで、勝負師としては稀有の才能だろう。
2013年4月にプロ転向してわずかに数か月、しかし松山英樹の成績は群を抜いており、今や日本の賞金王レースのトップをひた走っている。

一時期のマスコミは、石川遼だけを追いかけていた。
石川遼がいなければ、ゴルフ番組が成り立たない。
そんな時には、石川遼がOBゾーンからプレイしても一打ペナルティでお茶を濁したり、露骨な依怙贔屓をした。
しかしその石川遼は、アメリカツァ-に挑戦しているが結果が出ない。
そうなると、世間は冷たい。
最早我がゴルフ仲間も、石川遼に対しては「ヤツは単に早世だっただけ、既に全盛時代は終わった」と批判的で、それに比べて松山英樹の評価は鰻上り。
「石川と松山ではガタイが違う」とかは数値化できる指摘だが、「「石川は親父が悪い」とか、大物感に差がある」となると批判が、いかにも素人評定さそのもの。
「稼ぎ過ぎ」とか、「20歳で結婚なんて調子に乗り過ぎ」「既にアメリカに家を四件持っているのでハングリー精神がなくなった」とは、僻みやっかみとしか言いようがない。
更に「あれほど目いっぱい振っていては、ショットが安定するはずがない」と、技術的指摘まで出てきて、石川遼への辛口批判は後を絶たない。
その点松山英樹に対しては「硬骨漢、あの無骨さが良い。ゴルフへの取り組み方もチャラチャラした石川遼とは違う」など、何でも知っているかのように褒め言葉を並べ立てる。
勝負の世界だから、勝てば官軍。
現状の成績では、松山英樹ファンが急増し、石川遼ファンはどこかに姿を隠してしまったのも已むを得まい。

石川遼に大金を叩いて、コマーシャルに起用している企業はたくさんある。
その中の一社に、「スピードラーニング」がある。
このCDを繰り返し聞けば、石川遼のように英語がベラベラ話せるようになる。
如何にもそう思わせるコマーシャルが、繰り返し流される。
英語が話せるのと、ゴルフの腕前は全く別物だが、石川遼が起用しているのは、スピードラーニングで勉強すると、英語もゴルフも一石二鳥で上手くなると思せてしまう。
そんな狙いなのに、英語はまるで駄目だが、石川遼よりもゴルフが強い松山英樹が登場すると、スピードラーニングは全く面白くない。
移り気なファンは、さっぱり活躍ぶりが伝わってこない石川遼なんて忘れてしまい、今が旬の松山英樹ばかりを追いかけている。
今や英会話上達をアピールするのなら、全く「英語ド素人の松山英樹スピードラーニングを利用する事で、急速に英語が喋れるようになった」と見せつけるやり方が最も効果的だ。
かと言って、既に石川遼先物買いしているので、今更松山英樹を起用する訳にはいかない。
石川遼が活躍しないと、スピードラーニングの売り上げも低迷する、
今の状況では、スピードラーニングだけでなく、他のスポンサー契約だって継続は怪しいものだ。

こんな八方塞の状況を打破するためには、石川遼が自らの腕一本で跳ね返すしかない。
我々素人衆の下衆の勘繰りが、意外に正しい見立てだったのか、はたまた石川遼は単なる一時的スランプに陥っているだけなのか。
ゴルフの腕前、金儲け、男前度、若さ、英会話力の全てで、雲泥では済まない、雲糞ほど石川遼に差をつけられた老人初年兵の当方、せめて男前度と英会話では互角以上の戦いを挑めると信じる松山英樹に一票!なので、石川遼がこのままスランプから脱出できないのもまた一興かなと、僻み根性丸出しで皮肉な笑みを浮かべている。