昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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さっき泣いたカラスがもう……….

昔は夏の甲子園を楽しみにしていたが、最近の高校野球はアマチュアと言うよりも「プロ高校球児」のプレイなので、さっぱり見る気がしない。
夜のニュースで結果を見るだけなのだが、準々決勝で常総学園のエースが僕と同じ症状に陥っていた。
8回まで完封していたのに、9回の守備に就いた途端、熱中症で足がつってしまう。
やむを得ず二番手投手を送り込むが、二死後の平凡なゴロをセカンドがエラー。
結果は延長の挙句に逆転されたのだが、その時の相手、前橋育英高校が初出場、初優勝してしまったおまけまでついた。
全国的な大事件と、田舎のゴルフ場の出来事では、規模も影響度も段違いだが、僕は常総学園のエースの気持ちが分かる。
後三人押えれば勝てるのだから、何としても投げたかったのだろう。
しかし、熱中症のこむら返りの痛さは半端ではない。
僕の場合、時間の経過と共に笑い話になってきたが、仲間からは「頭に来なくてよかったね」と言われると、あれでもラッキーだったと思い始めている。
僕は、二度と夏のゴルフはしないとまで思いつめた。

ところが、一週間も過ぎると、ゴルフの虫がモゾモゾと蠢き始める。
先ずは我田引水、牽強付会な言い訳の羅列から始まる。
セルフプレイで、カートを押していたので、いつも以上に体力を消耗した。
平日ゴルフでガラガラだったので、スループレイの上に、ラウンドの途中での休みもなかった。
常日頃の僕は、結構歩くのは早い方だが、あの時の相方は、僕以上の早足だったので、追いかけているうちにスタミナがなくなってしまった。
気温が35℃を超えた中で、17番で水切れになってしまった。
更に決定的だったのは、首の手術の所為で、7月に一度もゴルフをしていなかった事だ。
いつもなら、7月のプレイで猛暑に順応できていたはず。

これだけ悪条件が重なるなんて、百年に一度。
用心すれば、熱中症の恐怖は乗り越えることが出来るはず。
何よりも、24日土曜日の天気予報は、晴れだが気温は34℃。
セルフカートはこりごりだが、キャディ付きのファーストホームコースならば、体力の消耗も少ない。
前回大泣きしたカラスだが、立ち直りも早いし、屁理屈も上手い。
朝早く起き出し、イソイソとゴルフに出かけてしまった。

この日の同伴競技者のうち、二人はお馴染みさんだが、もう一人は初顔。
この親父は悪い奴ではないのだろうが、いささか無神経で、僕のドライバーをやたらと気に入り、盛んに弄繰り回す。
その程度は大目に見ていたが、その内に段々厚かましくなって「これ一度使わせてもらえませんか」と言い出した。
流石に呆れて、「ダメです!」と即刻拒否した。
月例でもないのでルール云々を言う気はないが、赤の他人にクラブを使わせて、傷でもついたらお互いに気まずくなってしまう。
親しき仲にも礼儀あり!
ましてやホームコースのメンバー同士なら、今後何度も一緒にプレイする可能性がある。
初対面で変な印象を持たれるよりも、はやはり節度を持った態度が望まれる。

真夏の対策として、短パンにハイソックスを止め、普通の靴下に変えた。
昨年から、ホームコースのエチケットマナーが変更され、それまでの「短パンの時は必ずハイソックス着用」が緩和されていたのだが、長らく守ってきたマナーだったので、切り替えるタイミングがなかったのだが、熱中症にかかるくらいなら、楽なファッションの方が良い、
有難く、くるぶしが隠れる長さの靴下を履いた。
また、今回はUVカット傘を持参、首にはネッククーラーの重装備。
更には、同伴メンバーのアドバイスを聞いて、昼食後や茶店で塩をなめる事もやってみた。

いずれも効果的だったが、午後3時近くになるとそれまでの青空に雲がかかり、更にプレイが楽になってきた。
お蔭でショットも好調、持病のシャンクも姿を消している、
スコアも、午前中は6オーバー、午後は3オーバー。
前回のゴルフでは、体力の限界を感じて絶望的な気分だったが、入念な準備と用心さえすれば、
まだまだ捨てたものではない。
すっかり立ち直り、早くも次回のゴルフプレイが楽しみになってきた。
我ながら、現金なものだ。