昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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リタイヤゴルフ

ゴルフって、いつでもできるとなると、却って腰が重くなる。
特に2月は豪雪が二度もあり、しかも例年にない寒さが続いたので、全くゴルフをする気にならなかった。
ヤレ寒いとか、ヤレ風が強いとか、些細な理由をつけて布団から抜け出すのを躊躇、結局沖縄で顧客とのお別れゴルフをやっただけの体たらく。
ホームコースは両方とも、一か月以上ご無沙汰している。

しかし今日の天気予報は、「4月中旬の暖かさ」。
流石にこの日を逃すと、自称「ゴルフ道の見極め人」の名が泣く。
リタイア後の生活にも慣れてきたので、ここはイザ!
満を持して、近所の河川敷コースへと出陣した。
しかし人間、考える事は似ている。
明日からは雨模様と聞き、この日は多くのビジターも押しかけていた。

例によって一番最初のスタートだが、スリーサム。
9番アイアンの二打目がバンカーにつかまり、ボギースタートとなったが、ここでもう一人が息せき切って到着した。
何でも我が組に知り合いがいるので、一番ホールをスキップして追いかけて来たらしい。
当方は、18ホールトータルのスコアを楽しむ方だが、この御仁は、友達とのプレイが目的のようだ。
ゴルフの楽しみ方は人それぞれ、千差万別だ。

久しぶりにしてはパターが良くて、スコアはソコソコにまとまる。
ところが午前中の最終ホール、ドライバーをミスして、ボールがクリークへ一直線。
ここは全面にネットが張ってあるので、1ペナかなと近づくとボールが見当たらない。
どうやらネットのわずかの隙間から、ボールが落下したようだ。
これでロストボールは不運だが、「これもまたゴルフ」と、同伴者が驚くほど諦めが早い。
結局このパー5で9も叩いたが、ショットとパターの出来には満足。
後半は、5ホール連続パーの後、4ホール連続ボギー。
スコアよりも何よりも、ゴルフが楽しくて仕方がない。

後半の一組前は、曰くありげな男女二人組。
女性は花粉症なのか、はたまた日焼け防止の為か、イスラム教徒のグルカのように、目だけは見えるが、後は顔をマルっとカバーした完全装備。
ここまでの重装備オンナは、未だ見たことがない。
男性の方は、草臥れかけたオッサンだが、どう見ても夫婦とは思えない。
途端に我が同伴者から、「あれはクラブのママを連れたパトロンだろう」と、無責任な憶測が飛び出す。
この二人のプレイが遅いので、我がチームは段々イライラが募る。
とうとう一人が、「あのオンナの体型は、フィリピン人に違いない」と言い出した。
何の根拠なのかは不明だが、自信満々に言い切られたので、我々の仲間内では「フィリピンクラブのホステスを連れた狒狒オヤジ」のイメージが定着してしまった。
僕は1ラウンドで終了したが、後の三人は「更に二人の関係を追及してきます」と、1.5ラウンドに挑戦していった。
次回に、その答えを聞くのを楽しみにしておこう。

仕事にしがみついている時には、平日ゴルフには一抹の罪悪感があった。
しかし今や、ゴルフの出来以外には何一つ悩みがない。
心置きなくゴルフに打ち込めるのは、リタイア人間の特権だ。