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チェスキィ・クルムロフに到着

チェコでも屈指の観光地、チェスキィ・クルムロフと聞いて、チェコからオーストリアに向う途中で、二泊三日ので訪問した。
通常は日帰り観光客が多いようで、チケット手配が大変らしい。
三時間かかるが、鉄道よりも早いし、乗り換えも不要と聞き、バスを利用。
途中の景色は長閑だし、車中ではインターネットも可能。
トイレもついているので、快適そのものだった。


宿泊するホテルに一番近いのは、終点一つ前の駅だと聞き、そこからは徒歩を選んだのが大失敗。
バスの荷物置き場に、大きな荷物を二つも預けていたのだが、その取り出し方が分からない。
バスが出発してしまうのではと焦ったが、傍にいた親父が扉を開けてくれたので一安心。
そこから暫くは、普通の舗装道路なので問題ないが、市街の入り口の門を過ぎると、途端に石畳の道路になる。
引っ張っている荷物が跳ね上がり、歩きにくいこと。
このままキャスターが壊れるのではと不安になるほどで、五分後にホテルに到着した時には、二度目の一安心。


ホテルの外観は、お世辞にも豪華とは言い難い。
チェックインするが、まだ準備できていないとのことで、一時間ほど市街地を見物に。
戻ると部屋は用意できていたが、我々の荷物はそのまま放置されている。
案内された部屋は、このホテルでは一番の豪華ルームで、見晴らし抜群と触れ込みの四階だったが、エレベータは三階までしかない。
残りの一階分は、自分で重い荷物を持ち上げないといけなかった。
そんな苦労でたどり着いた部屋は、何となく屋根裏を客室にした感じだ。
確かに広いが、先ずバスタブがない。
更には冷蔵庫も、ルームエアコンもない。
小さなウェルカムチョコレートが二粒、申し訳みたいに置いてあるが、ミネラルウォーターはなく、薄汚いコップが二個あるだけ。
ワイファイもつながらない。
聞いたこともないメーカーのテレビでは、40チャネルも放送されているが、英語放送はわずかに二局だけ。
世界中どこでも必ず放送されている、CNNすら見ることができない。
全く持って、シャビー感に囚われてしまう。


このホテルの宿泊者は、大半が中国人らしい。
街中でも、すれ違う観光客は、ほとんどが中国人のグループだ。
人相の鋭さと言うか、目つきの悪さと、声の大きさで傍迷惑なので、遠くからでも中国人とすぐに分かる。
日本人はプラハよりも更に少なく、この日遭遇したのは、わずかに数人だった。


ただ街中で買ったミネラルウォーターは、1.5リットル20クロネ(日本円では100円)と安かった。
この店は、実にみすぼらしい佇まいで、店主と思しき親父がタバコを吸いながら、間断なく独り言を喋っている。
気が触れているのではと不安になったが、何とヘッドフォンつきのスマホで、誰かと話していたようだ。
この町は、共産主義時代のチェコでは貧乏地域だったらしいが、最近では観光地として、大成功しているようだ。