次々と登壇する都議たちから、立て続けに「貴方はハスかしいとは思わないのか」とまで罵倒されると、普通の神経なら「やってられない」と、職を投げ出したくなるものだろうが、蛙の面に小便とは、将に舛添要一のためにあるような言葉だ。
どんな質問に対しても、暖簾に腕押し。
今までのワルサが明らかになるにつれ、「真摯に反省し、都政に邁進することで信頼を取り戻したい」とは良くも言えたものだ。
むしろその、厚かましさ、鉄面皮振りは筋金入りで、殊勝に謝っていれば、「待てば海路の日和あり」と楽観的に考えているのだろう。
僕なんかは、小心者の割には見栄っ張りなので、舛添が、平然とウソをつき続ける神経の図太さに、ある意味で驚き、ある意味で呆れ果てている。
世論調査では、都民、国民の80%が、辞職するべきとの見解らしい。
しかし舛添は、しかし決して自ら「辞める」とは言わない。
舛添を突き動かしているのは、「ここを辛抱して乗り切って、任期いっぱい都知事を務めることが出来れば、給料と退職金を稼ぐことが出来る」みたいな、矜持などとは無縁の、貪欲な金銭欲なのではないだろうか。
そうとでも考えないと、元日本を代表するようなエリートだった舛添が、あれほどボロクソにやり込められても、ひたすら低姿勢で謝罪を続けていることを理解するのは難しい。
選挙にかかる巨額の費用が無駄だし、与党側には適当な候補者が見当たらない事情もあるようだ。
与党には、ここまで信頼を喪失した都知事なら、扱いやすいとの思惑があるようだが、舛添が居座ることで失うモノも大きい。
それは、「あの舛添をかばった政党」との、自業自得の汚名だけではない。
なんだかんだと「政治活動の一環」と言い訳しているが、基本的に全部ウソっぱちで、税金の私的利用そのものだ。
そんなオトコが、東京都の代表者であっていいのか!
東京都知事は、総理大臣と並ぶ、国家の顔そのものだ。
盗っ人猛々しいような破廉恥漢が、どの面下げて諸外国の代表者と会うのか!