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四面楚歌、舛添要一の崖っぷち都議会

待ちに待った、「第三者の厳しい目で」「精査した」調査結果が発表された。
かっては「まむしの善三」と恐れられたらしいヤメ検と、その同僚が超特急で仕立て上げた報告書だが、その内容は全くの予想通り。
「不適切なものがあるが、法律には違反していない」と羅列だった。
これなら、一か月近く待った意味がない。
ヤメ検側も、よっぽど自信がないのだろう。
ごく当たり前の質問にも、上から目線で答えたり、逆切れしたりで、それなりに苦心したであろう労作の、せっかくの発表の場なのに、印象を悪くしていた。
 
それにしても舛添要一は、危機管理が下手だ。
世間では、最初の記者会見が大失敗の始まりで、今回の弁護士同伴の会見が、失地回復の最後のチャンスなどと言われていた。
それがあのザマでは、最早浮かび上がることはできない。
最初に謝れば良かったと思っているだろうが、全て後の祭りだ。
舛添なりのケジメが、「問題の別荘を売却する」と言うのも理解できない。
舛添は今回、明らかな公私混同で処理したと指摘された百数十万円は自己負担にすると釈明したが、自らの給料やボーナスを返上するとは決して言わなかった。
普通なら、「今後の都知事活動は無給で」くらいは踏み込むものだろうが、骨の髄までケチ根性がしみ込んでいるようだ。
また「別荘の売却金を慈善団体に寄付」とでも言うのなら、それなりに「ケジメ」にもなるだろうが、単に売却するだけで、都民、国民が納得するとでも思っているのだろうか?
 
有権者の八割が、舛添の辞任を求めている。
もはや、舛添はオワだ。
 
そう思って、都議会の実況を見ると、哀れ、舛添が立ち往生している。
野党からの厳しい退陣要求は織り込み済みとしても、頼みの綱、自民党公明党の都議からも、辛辣な批判が飛び出している。
それに対して、舛添は坊主懺悔を繰り返す。
そこには往時の舛添の、強気で颯爽として、弁舌さやかなイメージはまるでない。
ここまで卑屈に謝罪すると、今後都知事としてのリーダーシップを発揮することは、絶対にありえない。
 
当初は、東京都知事との権力者、舛添の屁理屈言い訳を面白がっていた当方だが、事ここに至ると、もはや舛添の足掻きを正視することが辛い気分だ。
贅沢な海外出張や、公用車での別荘通いが、問題視されたころは、まだ救いがあった。
しかし今の舛添は、その公私混同振りから、カネに汚い、セコイ、鉄面皮で恥知らずの印象が定着してしまった。
これほどまでに落ちた偶像は、そうは見られない。
東大法学部卒の秀才、舌鋒鋭い政治学者が、舛添の商売道具だったのに、都知事職に再選されることはありえないし、残りの任期でその職を全うできることすら危うい。
ここまで悪事がバレてしまうと、資金の私的利用で得たこまごまとした戦利品に比べ、失った人間としての信用の何と大きいことか。
完全に信頼を喪失した後の舛添は、いったいどうやって生計を立てるのだろうか?
余計なお世話ながら、気になってしまう。