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日本共産党の自己矛盾「防衛費は人を殺すための予算」

日本共産党藤野保史政策委員長が、テレビ討論会で「防衛費は人を殺すための予算」と発言した。

直ちに与党、自民党公明党サイドから発言撤回を求められたが、その場では拒否。

後に、自分の発言が不適切だったと謝罪し、政策委員長を辞任した。

日本共産党は藤野発言に対する批判の高まりを無視できず、共産党の方針にも合致しないと、急きょ更迭に踏み切ったようだ。

僕はたまたま、その時のテレビ中継を見ていた、

日本共産党内ではエリートだったらしい藤野保史と言う政治家は、人の話を十分に聞くタイプとは見えなかった。

特に公明党とは激しく意見を戦わせていたが、相手の発言の最中でも強引に割り込んだり、時間を超えて自己主張したりで、ディベートマナーは褒められたものではなかった。

番組で他政党から、発言の撤回を促されても拒否し続けたのも宜なるかな

極めて、好戦的な性格のオトコのような感じだった。

 

しかし今回の参議院選挙で、様々な反対、懸念を押し切って、初めて共産党との野党共闘に踏み込んだ民進党からも、即座に不快感を表明されるような幼稚な意見だ。

さっさと撤回して当たり前のチョンボ発言だが、日本共産党の体質を考えれば、実は撤回すれば済むような、そう簡単な話ではない。

これこそ日本共産党の、本来の恐ろしさが現れた事件と見た方が良い。

当選一回で党の要職に就いた超エリートのはずの藤野保史でも、来る参議院選挙に悪影響と見るや、アッと言う間にご用済みを宣告する。

反対意見の存在を絶対に許さない中央集権体質の日本共産党だからこそ、トカゲのしっぽ切りができる。

仮に自民党民進党で似たケースが発生しても、斯くも迅速には対応できるものではない。

クビになる方が、何だかんだと屁理屈をこねながら抵抗するものだ。

 

そもそも日本共産党は、今でこそ選挙を通して議会での政権奪取する平和革命路線を謳っている。

しかし、本質は暴力をも含めた革命を目指す政党であり、共産主義下での日本統治を最終目標としている。

今の日本では、政府に対してどんなに文句を言っても、その所為で逮捕されることはない。

しかし共産主義は、絶対に反対意見を認めない。

彼らによると、共産主義は資本主義の矛盾を解決する一歩進んだ正しい思想なので、これに反対して歴史の歯車を逆に回そうとする意見は、反革命として弾圧されるからだ。

 

因みに二か月ほど前に、藤野保史の後任となった小池晃書記局長が、「私の顔を見て欲しい、暴力革命の党に見えますか?」と演説した。

本当の詐欺師が詐欺師に見えないように気を遣うのと同様、暴力体質の団体のスポークスマンは、表面的に人一倍柔らかいイメージの人間を任命する。

だから小池晃がいくら「日本共産党は安心です」と力説しても、共産主義を放棄しない限り、共産党の名前を変えない限り、万が一にも彼らが政権を取った後は、悲惨な管理社会になってしまう懸念は拭い去れない。

 

元々防衛問題は、日本共産党が抱える最大矛盾点の一つだ。

日本共産党は、自衛隊の存在は違憲だが、その違憲団体を災害対策には利用すると主張する。

こんなご都合主義は、誰も納得しない。

日本共産党は、暴力そのものを決して否定はしない。

日本共産党の本質は、今の自衛隊違憲だからいったん解体し、自分たちの意のままになる軍隊を作り出すことにある。

それは北朝鮮金正恩体制を支える軍隊であり、旧ソ連赤軍であり、中国では解放軍みたいな存在だ。

共産主義国家では、軍隊を手中に収めた人間が、政敵を排斥し政権に就く。

自衛隊は自分たちに帰属していないから認めないと言って、日本共産党に忠誠を尽くす軍隊を持てば、日本は一気に北朝鮮や中国、旧ソ連のように、自由の全てが制限される。

 

僕は若かりし頃に一時期、共産主義こそが世界の矛盾を解決すると期待したことがある。

しかしその共産主義国家の全てが、反対意見を圧殺するだけでなく、むしろ格差を拡大していることを知り、共産主義への幻想が一気に消滅した。

その後の世界情勢を知れば知るほど、共産主義は間違っているとの確信が強くなっている。

と言っても、戦前のように、共産主義者が弾圧されるような事態を望んではいない。

弱者に同情し、献身的に運動している日本共産党員が多いのも分かっている。

しかし彼らが一所懸命に日本共産党に忠誠を誓えば誓うほど、実は世の中は住みにくくなる。

真面目な日本共産党員には、そんな矛盾に気が付いてほしいと願っている。