昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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巨悪は闇に潜む

舛添要一のワルさは、政治の世界では超小物。
実は背後に、巨悪が眠っている。
マスコミが舛添を一斉攻撃するのは、巨悪隠しの陰謀。
生活の党の山本太郎が、こんな説を述べている。
 
僕は、ほとんどの陰謀論に違和感を持っている。
実は東京には、2020年東京オリンピック絡み、築地市場移転絡み、お台場カジノ構想絡みで、巨額の利権が存在することは、僕程度の人間でも聞いたことがある。
その他にも多くの利権事業が存在するのだろうが、これらは自民党や都議団が群がる利権の温床だ。
この巨悪利権団体連中が、小物、舛添要一スケープゴートに仕立てて、都民の関心を自分たちから反らしているというのが、山本太郎陰謀論の根幹だ。
しかし今回の舛添叩きが、一般大衆の目晦ましだと言う山本太郎の説は、どう見ても無理筋!
 
中国の習近平は、党書記に就任早々、「ハエもトラも叩く」と汚職撲滅に取り組んだ。
今では、中国共産党内部の権力闘争だとの見方が定着しているが、中国に関係した仕事をした人には、地方役人の腐敗ぶり、金権体質は常識だ。
その余りの凄まじさ、不公平さに一般大衆の怒りが募り、社会問題化していた。
しかし地方役人の集り体質は、実は共産党幹部の縮小版でしかない。
習近平は、単にハエだけでなく「トラ叩き」を宣言することで、当初は国民の人気を得たが、中国共産党そのものがとてつもない汚職団体なので、だんだん抑えが利かなくなっている。
習近平自身も、パナマ文書への関連が暴露されるなど、下手をすると藪をつついて蛇を出すことになりかねない。
 
ことほど左様に、陰謀を仕掛けると、仕掛けた側にもリスクが発生してしまう。
叩けば埃が出るようなホンモノのワルは、決して目立とうとはしない。
ひっそりとした闇の中で、こっそりと金儲けしたがるものだ。
だから舛添を人身御供にする陰謀など、考えるはずがない。
悪だくみに長けた巨悪連中が、そんなヤバイ橋を渡るはずがないからだ。
 
実際に図らずも、舛添のコソ泥ぶりが明らかになるにつれて、都庁に潜んだ利権の存在も話題になっている。
東京オリンピックに関しては森喜朗、築地移転では石原慎太郎、、事業への利権では自民党都議の大物たちの名前が浮かび上がっている。
舛添叩きの延長線上には、日本版の暗くて深い闇があるのは事実だろう。
しかし、巧妙に世間の目を避けるように隠された巨悪に迫ることは、容易ではない。
正義の味方を気取るマスコミは、スポンサーの関係で腰が引けてしまい、決して追及しない。
であれば、中国の汚職追放がハエ叩きレベルから始まったように、一見小物いじめのように見える舛添叩きも決して無駄ではない。
 
僕はそこまで社会派を気取るつもりはないが、舛添に関しては絶対にNo!
最後の最後まで、あれほど潔さにはまるで縁遠く、あれほど見苦しい所業を繰り返したオトコはそうはいない。
寄りによってそれが東京都知事だったなんて、悪い冗談を通り過ぎた世界レベルでの日本の恥だ。
学校での成績が、実際の社会ではまるで当てにならない。
一時期オピニオンリーダーを気取っていた舛添要一だが、そんなことを知らしめた功績はあるのかもしれない。