昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ウィーンの街を一歩き

ウィーン宿泊ホテルの朝食は、今までのバッフェ形式ではない。
メニューの中から、自分の欲しいものを注文する。
このホテルには団体客がいないので、ウェイターが個別にサービスするスタイルを採用しているのだろう。
しかし長らくこのような朝食をとったことがないので、何となく居心地が悪い。
それでも厚かましく、やれハム、サラダ、パン、卵焼きなどを頼んで、朝からすっかり満腹になった。


人心地ついたところで、翌日のヴァッハウ観光旅行のチケット手配へ。
この日の天気は強風予想だったが、外に出ると木々が揺れ、おまけにえらく寒い。
日本は30度超なのに、ウィーンの気温はわずかに14度、まるで10月中旬の気候だ。
行き交う人も、長袖はもちろん、ダウンジャケット、コート、ブーツ着用とほぼ冬仕様の人が多い。
何とこの季節に、毛糸の帽子をかぶっている人すらいた。


オーストリア鉄道チケット窓口の先頭に並んでいると、後ろから紙切れを持ったオバハンが血相を変えて何かを頼んでくる。
どうも「自分の乗る列車の発車が迫っているので、順番を代わってくれ」と言っている感じだ。
我々夫婦は、基本的には時間だけはたっぷりあるので、こんな時には全く焦らない。
「どうぞ、どうぞ」と快く先頭を譲ると、我々が持っていたヴァッハウ案内を見つけ、「ここの景色はとっても素晴らしい」みたいに、ゴマをすった。
いずれにしても、善行を施すと気持ちが良い。


チケットを入手してホテルへの帰り道途中に、昨年は見たこともないカラクリ時計の場所があり、多くの人が見上げている。
時刻がちょうど正午なので、いよいよ人形が動き出すと期待して待ったが何ら変化がない。
それでも10分過ぎたころに、やっとのことで12聖人の像が動き出したが、強風吹き荒ぶ中で待った甲斐があるほどの仕掛けではないし、華やかさもなかった。
そんな寄り道をしながらの復路は、往路とは違った道でチャレンジをしたものだから、またしても道に迷った。
結果として、あっちこっちをウロウロしながら二時間近く歩き回って、やっとホテルに帰還。
尤も、道に迷うのは悪いことばかりではなく、今まで知らなかった通りや店を発見するチャンスにもなる。
今回も、日本食テイクアウトやラーミェン(拉麺?)店を見つけた。
ウィーンでも、日本食は結構人気のようだ。