昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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未踏の処女地、サンクト・ペテルスブルク

四泊五日のウィーン滞在の次は、未踏の地、ロシアのサンクト・ペテルスブルグへ。
初めての場所入りだが、例によって荷物が多い。
ウィーンからはオーストリア航空を利用するが、奮発してビジネスクラスを予約。
所持品チェックは、当然ながら優先レーンがあると思ったが、そこにいるオバンが「あっちへ行け」と普通レーンを指差す。
九十九折りの入り口にいる係員に「ビジネスなんだけど」と言うと、「それならアッチ」と、やはり優先レーンへ案内してくれた。
そこで件のオバンだが、「あんた、ビジネスなら最初からこっちに来ればよかったのに」と笑っている。
どうも野球帽をかぶった貧相なアジア人なので、見てくれで勝手に判断したようだ。
失礼な話だが、屈託なく笑っているオバンを見ると、腹を立てるのもバカらしい気分になる。

飛行機で、一番最前列1Dに座っていると、絶世のロシア美女が近づいてきて、「席が違うので変われ」みたいな態度を示す。
慌てて彼女のチケットを確認すると、何と10D。
「アンタの席はずっと後ろ」と言ったら、CAが飛んできて、彼女を後ろに連れていった。
ちょっとみれば、1と10の差なんか分かると思うのだが、顔は別嬪さんでもオツムは軽々としているようだ。
機内食は結構充実していて、昨日CafeZentrumよりも遥かに美味いケーキが出てきた。

サンクト・ペテルスブルグの空港は、公共交通機関が少ないので、市内まではタクシーを利用。
しかし空港内は白タクが多くボラれると聞いていたので、公認タクシーの受付へ。
ネットでは市内までは900ルーブルと紹介されていたが、今回は1600ルーブル
この時点で既にボラれているのかもしれないが、他に方法もないので、その条件で了解。

ホテルで一休みだが、午後8時になっても外は皓々として明るい。
いつまでもホテルにとどまっている訳にもいかず、夕食をとるために、街を散策してみた。
ここは今までのどの街とも雰囲気が違う。
なによりも、殆ど英語が通じない。
行き交う若者の大半が、足と言わず腕と言わず、そこかしこに入れ墨を入れている。
先入観で見てはいけないが、それでも犯罪者がうごめいているように思ってしまう。

それでも適当な店をやっと見つけたが、そこは和食も中華も、ロシア料理もある。
メニューを指差しながら、ボルシチ、魚スープ、チャーハンを頼む。
味はまぁまぁだったが、終わった後の「Check」が通じない。
身振り手振りでやっと分かったようだが、今度は対応が超スロー。
たまたま隣の席にいたスウェーデン人が、「ここはロシア、何でも遅いんだ」とウィンクした。