昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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全英オープンで崔虎星(チェ・ホソン)を見たい

僕は韓国、及び韓国人は嫌いだ。
しかしここにもまた、例外がある。
最近話題のプロゴルファー、崔虎星に夢中なのだ。
 
今や変チョコスウィングで世界中から注目されている崔虎星だが、ゴルフを始めたのは何と26歳。
それまで様々な職を経験した苦労人で、船乗り時代には事故で右手親指を失っている。
26歳でゴルフを始めても、師匠などいない。
ゴルフ雑誌を読みながらの試行錯誤で、独自のゴルフ理論を確立し、韓国国内ツアーで二勝している。
その頃は今ほどヘンテコリンスウィングではなかったようだが、寄る年波には勝てず、飛距離不足を補うために、現在のフォームを編み出したと言う。
師匠がいない彼は、誰に遠慮もなく、ただ自分が良いと信じた方法を採用できる。
世界中を驚かせ、思わず微笑ませる崔虎星のスウィングは、こうして完成された。
 
彼は、「自分の人生は失敗の連続だったが、ゴルフだけは頑張らないといけないと思った」と語っているが、自分の人生を自分の努力で切り開いた崔虎星に対しては、韓国人であろうとなかろうと尊敬の念を持つ。
 
今回のフジサンケイクラシックでの崔虎星は、二日目に三位タイの成績を収めた。
インタビューに答えた崔虎星は、「アシタはガンバリマス」と日本語で答えた。
僕はこれだけで、崔虎星に好感を持った。
生活の為にやむなく日本に出稼ぎに来ている感覚であっても、何の不思議もない。
しかし人生の苦労人、崔虎星は日本ツアーに溶け込もうとする姿勢がある。
 
実際にテレビで崔虎星のスウィングを見ると、確かに、ショット直後に大きく右足が宙に舞い、そのままイナバウワーみたいに反り返る。
世界中のゴルフ関係者が、驚き呆れたのもよく分かる。
それほどプロゴルファーには、あるまじきフォームだ。
しかし見追った後に、必ずホッコリした気分になる。
思わず笑みをこぼし、「崔虎星、頑張れ!」と応援してしまう。
 
僕は、崔虎星の雄姿を全英オープンで見てみたい。
恐らく世界中のゴルフファンが度肝を抜かれ、そして次には、幸せな気分に浸るだろう。
まさしく劇画「あした天気になあれ」の現実版だ。
崔虎星は、そんな夢を見させてくれる、稀有なプロゴルファーだ。