一か月間ほど海外旅行をしていたので、プロ野球については浦島太郎状態だった、
実は僕は、大の「アンチ巨人」ファンだ。
巨人さえ優勝しなければ、どこが勝っても構わない。
まるで無節操極まりないので、本物のファンからは顰蹙を買うこと間違いない。
旅行に出発した6月中旬は、広島カープが首位を独走していたので、「今年は広島の四連覇」とすっかり安心しきっていた。
ところが、7月中旬に帰国してみると、何と今度は巨人が独走中。
僕がいない間に、一体何があったのかと、まるでキツネにつままれた思いだった。
その後の巨人はかなりペースダウンして、連敗を繰り返しているので、二位との差は縮まっている。
しかし戦力の充実度が他チームとは比べ物にならないので、最終的には巨人が優勝するだろう。
あそこのオーナーは、金儲けのためなら日本などどうなっても良いと考えているに違いない、
あの菅直人が、首相を辞めたくない一心で打ち出した太陽電池優遇策で商売しようと、「30年首相を続けて」と話したことを絶対に忘れてはいけない。
パリーグ首位は売国企業傘下チームで、セリーグが巨人では野球への興味などなくなる。
僕はそう諦観し、プロ野球の実況中継を見ることはない。
しかしそうは言っても、大嫌いな巨人が負けた場面は確認したい。
だからニュースで巨人が負けたことを知った時だけ、フジテレビ系列の「プロ野球ニュース」を録画してみることにしている。
真のファンは、結果が自分の期待通りだった場合は、スポーツニュースの梯子をして、改めて喜ぶものだ。
しかしこのスポーツニュースを見て、果たして解説者って必要なのか疑問に思っている。
その昔は名選手として鳴らした連中が、日替わりで解説を務めているのだが、誰一人、「これは成程ッ?」と膝を叩く様なことを言わない。
「この足の捻りがホームランにつながった」とか、「高めの釣り球が意表を突いた」とか、あたかも玄人だから気が付いたみたいな解説をしているが、あんな瞬間的に反応するプレイをしている選手たちが、一々そんな理屈を考えているはずがない。
特に「プロ野球ニュース」の解説者どもは、どれもこれもひどい。
全員が、結果論で手段を論じ、精神論で締めくくる。
昔、日本テレビの解説者だった堀内恒夫は、「ここでカーブを投げたら絶対に打ち取れます」と断言したのに、そのカーブを見事にホームランされたら、「あんな甘いカーブを投げたら、打たれるに決まっています」と言い訳した。
野村克也と落合博満の解説は、確かに聞くに値するものが多かったが、他の解説者なんて、概ねこんな堀内恒夫レベルだ。
テレビでは、スポーツ番組以外にも、コメンテータと称する解説者が跋扈している。
この連中も大同小異で、「弁護士」だの「大学教授」だの尤もらしい肩書をつけているが、内容はその大半が専門馬鹿であり、公平な客観性などからは程遠い、偏向思想の持ち主が多い。
昔有名だった人たちが、したり顔の上から目線で「教えてあげる」みたいなご託宣をしてくれる必要はない。
間違っていても、自分で情報を集め、自己責任で解明していけばよい。
この世の中から、解説者やコメンテータが一掃されたら、さぞやテレビ番組も面白くなるだろう。