昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

台風によるラグビーW杯試合中止について

今回で九回目を数えるラグビーW杯でも、試合中止は前例がないらしい。

12日開催予定だったラグビーニュージーランド対イタリア戦とイングランド対フランス戦が中止になった。

この日は、過去数十年間なかったような超大型台風が関東を直撃した。

テレビでも、切羽詰まった口調で「命を守る行動を」と呼びかけていた日だ。

台風は、翌朝に東北から海上に抜けたが、続く13日釜石で開催予定だった、ナミビア対カナダ戦も中止を余儀なくされた。

しかし冷静に振り返れば、全試合とも中止にして大正解だったはずだ。

戦わずして予選最下位になったカナダは、釜石市で台風被害へのボランティア活動を行い、市民を感激させた。

 

これについて、アラン・ギルビン大会統括責任者が12日に会見している。

 台風19号接近の影響で開催困難が予想されるラグビーW杯1次リーグ最終戦の複数の試合について、国際統括団体のワールドラグビー組織委員会は10日、都内で会見。12日のニュージーランド―イタリア(愛知・豊田スタジアム)、イングランド―フランス(神奈川・横浜国際総合競技場)の2試合を中止にすると発表した。この結果、決勝トーナメント進出の可能性があったイタリアは敗退。日本―スコットランド戦など13日の試合は当日朝に開催の可否を判断する。

歴史的決断は、苦渋の決断だった。会見に登壇した国際統括団体ワールドラグビーのアラン・ギルピン統括責任者は「天候情報を精査した結果です」と説明。「2019年シーズンで最大の台風でかなりの影響がある。交通機関の乱れを考え、試合の中止を考えた。中止は軽く決めたわけではない。安全を考えて決めました。公正に行われるように検討したが、あまりにもリスクがある。全ての観客の安全を考えました」と観客の安全を憂慮した結果の決断と明かした。

 過去8回のW杯で悪天候などを理由に試合中止となったことはなかった。これが大会史上初の出来事になり、決勝トーナメント進出の可能性があったイタリアは最終戦ニュージーランド戦を戦わずして敗退となった。会場を変更する選択肢がなかったのかを問われたギルピン氏は「全ての可能性を検討した。プール戦は会場変更しないという規定の下、決定した。会場変更を行うと、かなりの移動もある。全ての試合において、一貫したコンテンツを提供できない」と説明した。

 台風シーズンに大会を行ったことについては「後悔はありません」と強調。「いろんな意味で正しい判断をした。日本で開催し、素晴らしい大会になっている。これくらいのシーズンに台風が来ることも知っていましたし、全ての人の安全を考慮しました」と苦渋の決断であることを明かした。いずれにしても9大会目を迎えたW杯で初の事態。最後まであらゆる手を尽くし、開催の可能性を探ったが、最終的に台風19号の影響は避けられなかった。

 

しかし、世間の評判は、必ずしも好意的ではない。

特に今まで、日本のホスピタリティ振りを絶賛していたはずのイタリア、スコットランドの選手や関係者は、憤懣やるかたない話し方で心情を吐露している。

また、ことあるごとに日本を陥れたい反日勢力は、「そら見たことか」とばかりに、日本の不手際を責め立てている。

反日勢力だけではない。

「新聞という病」で、新聞の欺瞞性を告発した気鋭の作家、門田隆将。f:id:Sadda_Moon:20191013163839p:image

 

続いて、泣く子も黙るお喋り保守、百田尚樹

f:id:Sadda_Moon:20191013163903p:image

 

いずれも、10月なのに台風襲来を予測した次善の対策を講じていなかった、大会関係者の危機管理能力不足を指摘している。

しかし上記、アラン・ギルビン統括責任者の発言にある如く、W杯の大会規定で、プール戦(グループリーグ)では会場変更は認められていないのだ。

 

誰だって、ここまで来て、試合がキャンセルされるのを望まない。

結果的に、引分け扱いで決勝リーグに進出が決まったニュージーランドだって、不本意な気持ちだろう。

スコットランド監督が、「原っぱでもいいから、試合をやるべき」と主張したのは、自ら大会規定を知らないと白状しているようなもの。

さすがに「中止なら告訴」は、記者の捏造報道だろうが、今回の措置に対して、日本や大会関係者を非難するのは、全くお門違いなのだ。

百田尚樹は、この点を指摘され、大会関係者に謝罪している。f:id:Sadda_Moon:20191013163930p:image

 

今回の措置は、統括責任者が「全ては観客の安全を最優先して考えた」結果であり、それは観客だけでなく選手の安全にもつながる。

しかしながら世の中には、勝手に規定変更ができないことまで、あたかも日本のやり方がマズいかのように言いたがる連中が多い。

だからこそ、大会関係者だけでなく我々もまた、ラグビーW杯の大会規定を、多くの人に知らしめるべきだ。

 

僕は、人命最優先の方針で、自然災害による試合中止を決めたのは、大会関係者の英断だと思う。