ものすごく嬉しいニュースが、飛び込んできた。
ラグビー日本代表だった具智元選手が、日本国籍を取得したらしい。
9~10月にかけてのワールドカップで、ラグビー全日本は俄かラグビーファンを熱狂させ、日本中が興奮のるつぼと化した。
当初は、ラグビー全日本の選抜ルールも知らず、「外国籍の選手が多い」と違和感を持っていた人も多かったにも拘わらずだ。
そんな中で、史上最悪と言われるほど日韓関係が悪化して、韓国の反日感情の高まりと比例して、日本人の嫌韓意識も高まっていた。
そして、韓国籍だった具智元選手も、日本代表の一人だった。
具智元へのバッシングを心配したラグビーファンから、「日本のために献身的に戦う具智元選手を応援しよう」と呼びかけるほどの環境だった。
しかし、案ずるより産むがやすし!
ワールドカップ戦での具智元選手の、健気で献身的なプレイぶりを見た日本人は、全員が彼の大ファンになったに違いない。
斯く言う僕も、その一人だ。
試合前に具智元選手が、同僚の全日本選手と肩を組み、大声で「君が代」を斉唱する姿が映し出される姿を見て感激する。
それだけでなく、僕は、試合後のインタビューで、具智元選手が少したどたどしい日本語で話した内容を鮮明に覚えている。
プール戦第二試合、何と日本は、優勝候補のアイルランドフォワードを相手に、スクラムで押し勝った。
この時、ひょっとしたらこの試合に、勝てるかもしれないと思ったものだ。。
そしてアイルランドフォワードが、たまらずペナルティを犯した時、具智元選手は気合に満ちた表情で、渾身のガッツポーズを決めた。
試合後、そのことについて聞かれた具智元選手は、堀江翔太選手から、「具クン、(僕が)隣にいるから、一歩ずつ(押していこう)」と話しかけられたことを語った。
将にワンチームを表す発言て、具智元選手が、日本人ラグビーファンの心を鷲掴みにした瞬間だ。
確かに、今でも日韓関係は悪い。
それまではさほど、韓国人を嫌いでなかった日本人にも、韓国人に呆れ果てているケースが増えている。
しかしそれは、韓国人が飽きることなく反日行動に走るからだ。
日本のために体を張る韓国人なのに、韓国人との理由だけで嫌う日本人はいない。
具智元は、そんなことを再認識させてくれた。
具智元の日本国籍取得について、本人からは、その真意はまだ語られていない。
彼のプロファイルを見ると、彼の父親も兄も、韓国では有名なラガーらしい。
ラグビー発展のために、韓国の指導者になる道もあったはずだ。
また具智元が、韓国の兵役についていないとの説があり、その場合は韓国国籍離脱が認められないので、二重国籍になる恐れもあるらしい。
民進党時代の蓮舫代表は、この二重国籍問題を説明できず、代表を辞任した。
僕はこの時は、蓮舫の不誠実な言い訳の連続に、怒り心頭に発していた。
しかし具智元に関しては、全く話が違う。
仮に韓国が国籍離脱を認めなくても、何せ、具智元選手は、日本ラグビーの宝になるような逸材だ。
日本のために、世界を相手に戦った具智元選手を、日本人として粛々と歓迎したい。
僕は心底、具智元選手の日本国籍取得を喜んでいる。