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沢尻エリカ薬物使用で逮捕

女優、沢尻エリカ合成麻薬MDMA不法所持、不正使用で逮捕された。

 

その日のNHK、午後7時ニュースではトップ扱いだったし、他のマスコミも、翌日から大騒ぎしている。

またネットでは、「残念」との沢尻擁護派と、「ヤッパリそうだったか」との沢尻否定派の声が入り乱れている。

暇な人もいて、ネットで「沢尻の逮捕は予想通りか、意外だったか」のアンケートを募っていた。(そんなアンケートの注目している僕も、かなりの暇人だが)

 

沢尻逮捕を残念だと言う人の感想は、ほぼ全員、「あれほど素晴らしい演技をする俳優なのに、何故クスリに手を出した?」とのやりきれない想いで一致している。

僕は寡聞にして知らなかったが、沢尻は何タラ映画祭で、主演女優賞まで獲得するような、本格派女優だった(らしい)。

また、いつもサヨク発言を繰り返すので、僕の大嫌いな映画監督、井筒和幸の秘蔵っ子(らしい)。

トンカツ屋風名前の、井筒が監督した映画「ぱっちぎ」で初主演して以降、様々なスキャンダルを巻き起こしながらも、実力派としての地位を着々と上りつつあった(らしい)。

 

そんな順風満帆だったはずの女優人生が、麻薬使用で逮捕となると、一気に暗転する。

それを惜しむ声が、「演技が上手いのに残念」との声につながるのだろう。

 

尤も、沢尻の麻薬使用は10年以上も続いていたらしく、また別れた昔の亭主が、事務所社長との怪しい関係を指摘していた。

しかし、事務所社長との関係は、いつもは「正義の味方」を気取るマスコミが、決して取り上げることはない深い闇の世界なので、いずれ沢尻エリカ騒ぎは、「本人の反省と一時的謹慎」処分で巻き引きになるだろう。

芸能界は犯罪者に優しい社会なので、ほとぼりが冷めたころに涙の謝罪会見を設定し、本人も、「良い演技をすることで、支えてくれたファンの皆様に恩返し」などの美談に仕立て上げて、シレっと復帰するに違いない。

 

そもそもの話だが、沢尻が有能な名女優かどうかは知らないが、俳優とは他人に憑依する仕事なので、真面な神経ではやっていけない。

知り合いでもない赤の他人の人品骨柄を、あたかも本人に成り代わるかのように演技するのは、日常生活の上では極めて不自然なことだからだ。

幸福の科学総裁、大川隆法は、いたこ芸と揶揄される、本人と称する偉人との対話本を大量に出版しているが、それは他人様には見えない世界の出来事を綴った話だ。

俳優は、衆人環視の中で他人になり切り、その度合いが強ければ強いほど、演技が上手いと評される。

 

毎回違った役を演じることを強制されれば、中には強く共感したり、逆に反発するような人間に憑依しなければならない。

そんなことを繰り返していると、一体本当の自分は何なのか、訳が分からなくなったりもするだろう。

僕は俳優の経験はないが、その結果多くの俳優が精神的に不安になり、沢尻のように非合法のクスリにまでは手を出さなくても、精神安定剤を常用したくなる気持ちも分かるような気がする。

 

少々綺麗で、可愛く生まれた女性(男性もそうだが)が憧れる職業が、アイドルだったり映画俳優だったりすることは多いが、実はそれは、実に厳しくヤクザで、本来は人が嫌がる職種なのだ。

沢尻エリカが、そんなストレスから逃れたくて、違法薬物に手を出したのなら、その限りでは若干の同情心が湧いてくる。

 

マァそれもこれも、今回の問題は素人集にとって、どうでも良い話だが。