僕は東京都民ではない、
拠ってもちろん、東京都知事選の選挙権はない、
逆に言うと、都知事がどんな出鱈目な都政を繰り返しても、直接のダメージはない。
ただ例えば東京オリンピックが典型だが、現都知事、小池百合子の滅茶苦茶なやり方で、交通渋滞を引き起こしても、車の運転で迷惑を被ることはないが、競技選手に被害が及び、パフォーマンスに影響したりすると、他人事ではなくなる。
いずれにしても、日本の首都、東京なので、都知事は、どこに出しても恥ずかしくない、日本が誇る人物にやっと欲しいと思っている。
しかしその、歴代の東京都知事は、なかなかパッとしない。
僕の記憶にあるのは、東龍太郎時代からだが、その後に公営ギャンブルを廃止した美濃部良吉が三期続いて革新都政を担った。
美濃部都政は、妙に女性に人気があったが、バラマキ施策連発で都政が破綻。
そこで。保守系都知事の鈴木俊一が四期続き、美濃部都政の赤字財政を立て直した。
保革勢力が真面に政策で争ったのはここまでで、次の青島幸男になると、パフォーマンス最優先の素人都政で行き詰り、一気に矛盾が露呈した。
その反省から、強い都知事、石原慎太郎の都政が三期続いたが、後半は公私混同も目立ち、次の四期目は中途で投げ出してしまう。
その後継の猪瀬直樹、舛添要一は、金銭スキャンダルで中途辞任に追い込まれた。
そしてその次が、青島並の低レベル都知事、小池百合子になってしまった。
小池百合子は、都知事として何一つ成果を上げでいないどころか、築地市場移転では多額の都税を無駄遣いしたが、不思議なことに自民党の二階俊博幹事長が応援している。
自民党都連は、都知事就任直後の軋轢から小池アレルギー強く、再選には絶対反対の構えだが、果たして有力候補者を対抗馬に擁立できるのか不安視されている。
自民党も、人材不足で呻吟しているのだ。
一方の野党は、もちろんロクな対抗馬をいない。
蓮舫などが取り沙汰されているが、端から負け戦なので、政治家としては低能だが、計算だけは早い彼女が、野党のために一肌脱ぐとは思えない。
そんな中で、何とれいわ新選組の山本太郎を推す声が出てきたらしい。
山本自身、「あらゆる選択肢を否定しない」と、満更でもなさそうな雰囲気だし、立憲民主党のアホ議員、長妻昭辺りは支持表明していた。
そうなると、小池百合子対山本太郎の都知事選が現実に、と言うか実現してしまう。
どう見ても、これ以上おぞましい対決は、なかなかあるものではない。
僕は、こんな選挙の投票権がないことを、心底安堵する。
選挙とは、理想の候補者に投票することではないとの意見がある。
「より良い方」、もしくは「より悪くない方」を選んで投票するべきとの主張だ。
それは、分からないでもない。
現実に「我々の政治を任せよう」との信頼に値する政治家など、見たこともない。
しかし、では、小池百合子と山本太郎のどちらがより良いのか、あるいはどちらがより悪くはないか?
中核派の影響下にあるとか、政策は共産党のパクリとかの山本太郎より、小池百合子の方が少しはマシと思う人がいるかもしれないが、そうは簡単には問屋が卸さない。
カイロ大学主席卒業はウソだったと本人も認めたが、卒業証書そのものに疑念ありと指摘されていることには、全く反論ができていない。
その昔、野村沙知代がコロンビア大学留学、ショーンKはテンプル大学で学位取得とウソをつき、それぞれ活躍の場を奪われた。
小池百合子はカイロ大卒を実証できなければ、東京都の税金を膨大に無駄遣いした無能知事以前に、公職選挙法に抵触している可能性があるのだ。
これこそ、究極の選択であり、できれば投票などは御免蒙りたい。
こんな候補者しかいないのなら、東京都民に最大限の同情を申し上げる次第だ。