韓国の脱北者団体が、北朝鮮批判のビラ入り風船を飛ばしたことに、北朝鮮が「激おこプンプン」(は死語?)状態だ。
今回は、特にビラで馬鹿にされた当事者で、余命いくばくもないと噂される、太っちょ将軍様の方は「大人の対応」で沈黙している。
しかし、オ妹君の金与正オ嬢様の方が大変な御立腹のご様子で「韓国を武力成敗してやる」とまで喚くなど、尋常な怒り方ではない。
とうとう開城市にある、文在寅肝いりの南北連絡事務所を爆破してしまった。
年齢的には女性の更年期障害とは思えず、やはりビラの内容が逆鱗に触れたのだろう。
その肝心のビラの内容は、脱北者団体も明らかにしていないので想像の域を脱しない。
しかし、1ドル紙幣やオーソドックスな北朝鮮の体制批判以外に、「金正恩の不倫疑惑」「金与正のコラボ写真」なども紹介されていたらしい。
日本では、アンジャッシュの渡部建の不倫で大騒ぎしているが、北朝鮮側の過敏な反応を見ると、洋の東西を問わず、不倫は国民の関心を呼び起こすようだ。
ここまで北朝鮮を逆上させる、不倫ネタとコラボ写真恐るべし!
それに対する韓国政府側の対応は、「情けない!」の一語だ。
韓国人は夜郎自大の典型なので、正式国名に「大」の一字をつけて、「大韓民国」と命名し、精一杯の虚勢を張っている。
しかし、民主主義とも人民共和国とも全く程遠い金王朝支配体制を「朝鮮民主主義人民共和国」と称する、北朝鮮の厚かましさの前にはまるで言い負け、位負けだ。
両国の態度は、虚仮脅しが常套手段の朝鮮人らしいが、問題は、韓国の文在寅政権が、名前負けだけでなく、北朝鮮の主体思想に帰依しているのではとの疑いの方だ。
文在寅政権は、金与正オ嬢様のオ怒りを何とか鎮めようと躍起になり、前後の見境もなく、ビラをまいた脱北者団体を告発してしまった。
脱北者にしては、堪ったものではない。
命がけで北朝鮮を脱出した脱北者には、共に北朝鮮体制打倒を目指すはずの韓国が、不倶戴天の敵、北朝鮮の金一族への忖度を優先するとは、信じられない悪夢だ。
金様ご一行のご機嫌取りために、脱北者を切り捨てる文在寅政権が続けば、文字通り人身御供として北に強制送還され、公開処刑の憂き目を追うかもしれない。
庇ってくれるはずの韓国のあり得ない裏切りに、「韓国はまるで、味方を後ろから撃つ常習犯、自民党の石破茂みたいなヤツ」と嘆いているかも知れない。
石破茂など、暢気なことを言っている場合じゃない。(誰も言っていないか?!)
そんな危機意識に、駆られているだろう。
北朝鮮とは違い、韓国は一応は民主主義国家なので、政権は民意の現れと見做される。
だから、親北の大統領が選ばれてしまうのも、韓国民の意志なので仕方がない、
しかし、そんな新しい体制になっても、守らなければならない枠組みがある。
国際条約順守はその典型で、韓国の場合は、脱北者の保護もまたそうだ。
その脱北者団体が気に入らないからと言って、脱走した母国に慮るようなことは、民主主義国家、なかんずく先進国の振舞いではない。
マァ、韓国に先進国の心得を説いたところで、全く理解はできないだろうが。
それにしても、北朝鮮の韓国に対する強気は、一体どこから来るのか?
北朝鮮が、諸外国からの経済支援なしでは成り立たない国なのは、誰もが知っている。
だからこそ北朝鮮は、国連決議の経済制裁を無力化しようと、親北政権の文在寅大統領の仲介による、国際支援と国際協力の約束履行を心待ちにしていた。
北朝鮮にすればその点では、蝙蝠外交でしかない文在寅の働きは全く不満だろう。
「文在寅政権に、脅しの一発でも噛ましてやれ!」との思いは強いはずだ。
金持ち喧嘩せずとはよく言うが、北朝鮮は、貧乏人は失うものなどない状態なのだ。
更に、日本人には全く理解出来ないが、実は朝鮮人にとって、お互いの力関係の格付けが、立ち居振る舞いの在り方を決める極めて重要なファクターだ。
朝鮮の小中華思想は良く知られていて、長きに亘って宗主国だった中国よりも、朝鮮が一段下の存在であることは認めている、
同様に、アメリカとも格付けで下位にあることも認識していて、米朝首脳会談での金正恩は、トランプ大統領を下にも置かない態度だった。
そんな、上下意識と出身成分意識の強い朝鮮人にとっては、北朝鮮の金王朝こそが正規の朝鮮半島の支配者で、韓国はいずれ北朝鮮にかしずく属国でしかない。
文在寅もまた、日本が連合国に敗れたため棚ボタ式に認められた韓国の独立に比べ、金日成のゲリラ闘争の結果独立した北朝鮮が、朝鮮民族の正当な代表との思いがある。
実は北朝鮮の独立は、当時のソ連や中国の思惑の結果なのだが、「誇り高い」朝鮮民族は、金日成こそ独立に導いた偉大な指導者と勘違いしている。
そんな意識が、韓国に対する北朝鮮の傲岸不遜な態度に現れている。
日本にとっては、どうでも良い。
むしろ、韓国民には悪いが、早いところ北朝鮮に飲み込まれた方が、分かりやすい。
今迄は、韓国が民主主義陣営の一角で、共産主義体制と直接対峙しているから、様々な支援をしなければならなかった。
しかし統一朝鮮がレッドチーム入りしたら、もはや民主主義国を守るための支援や経済協力は不要で、単なる一貿易対象国でしかない。
韓国を東西対立の緩衝材としてきた日本の国防意識も、統一朝鮮が出現すれば、大きく変わらざるを得なくなる。
日本は早いところ、韓国の見切りをつけるべきなので、文在寅の北朝鮮への恭順外交は渡りに船以上の「渡りに橋」と、大歓迎するべきだ。
文在寅の進む道に流れる音楽は、石坂まさを作詞、叶弦大作曲、小林旭の「北へ」。
♫男は振り向き遠い空を見上げ ♫つけたタバコに故郷を思う
♫真冬の浜辺に傷跡埋め ♫夢は諦めて北へ流れる
目的の極楽浄土は、旧日本社会党が熱心に推薦していた「地上の楽園」。
韓国に悩まされ続けた日本にとって、これほど完璧にありがたい舞台はそうそうない。
日本国民は挙って、文在寅に心からエールを送りませう!