昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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大の大人の、醜いけど面白いバトル

時としてTwitterでは、面白い見世物が催される。

内ゲバはヒダリ巻き連中の専売特許と思っていたが、保守派の中でも発生するようだ。

 

Twitterで騒がれている一つが、小説家百田尚樹と評論家橋下徹のバトルだ、

もう一つは、同じく百田尚樹対、経済評論家上念司のバトルだ。

 

特に前者の百田対橋下は、口喧嘩か罵り合いに発展しているし、百田の応援団に石平氏や有本香氏が参戦し、ドンドンにぎやかになってきた。

僕は橋下を、保守派ではなく反日分子と思うが、世間はサヨク勢力と対峙していると勘違いしているので、右寄り論客の百田とやり合うと、内ゲバと見做されてしまう。

実はこの二人の論争の発端は、かなり以前に遡る。

橋下が、女系天皇を認めるべきとか、靖国神社A級戦犯分祀を言い出し、百田がこれを猛批判した時から始まったが、それでも当初は友好的なエール交換の雰囲気だった。

それ以前は、百田が大阪維新に理解を示すなど、むしろ仲が良かったようだ。

 

今回は、米中対立に対して橋下がフジテレビで、「政治にはずる賢さが要求されるので二階幹事長のような政治家が必要」と発言したことに、百田が「売国奴の二階が必要とは、何か貰ったのか」と毒づいたことから喧嘩再開となった。

この過程で橋下はカッとなったのだろう、年長者の百田をボケ呼ばわりした後、「政治も知らない無責任素人ほど危ういものはない」と痛烈に皮肉った。

内容とボケ発言はともかく、ここまでは、大阪府知事大阪市長を経験した橋下に比べて、在野の評論家でしかない百田なので、橋下も筋が通っているとも言える。

しかし橋下はこの後、「百田は、自分の本をTwitterで宣伝して欲しいと頼むほどセコイ奴」と、人品骨柄まで罵倒するほど感情的になってきた。

百田は「橋下が面白い本と褒めたから、じゃTweetしてと軽く頼んだのがセコイことか」と言い返したが、昔の立ち話を持ち出して悪口を言う橋下の性格の悪さが分かる。

 

こうなると、目糞鼻糞のガキの喧嘩だ。

いい歳をして、しかも一応は社会的に名のある大人の立ち居振舞いとは言えない。

確かに百田には、Twitterで「〇日までにフォロー1万なら出版する」などの煽り手法で、新刊の宣伝を繰り返すようなセコサがあるので、橋下の告発も納得できる。

僕は思想的には、百田に近く橋下とは遥かに離れているが、そんな百田の習性を知っているので、石平や有本のように、無条件で百田を応援する気にはならない。

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百田対上念のバトルも、ソコソコ年季が入っている。

二人共、曜日は違うものの虎ノ門ニュースのレギュラーだが、この二人の意見の齟齬は今年早々の武漢肺炎対策から顕著になった。

百田は、得体の知れない武漢肺炎対策として、海外、特に中国からの渡航を直ちに、しかも全面的に禁止するべきと力説していた。

しかし上念は、武漢肺炎はインフルエンザと同じで、恐れるに足らずと楽観論だった。

結果は今の通りなので、この件では百田の方が正しかったわけで、当時孤立無援だった百田としては、上念は自己批判があって然るべきとでも思っているのだろう。

続いて、虎ノ門ニュース出演中の上念に、都知事候補の桜井誠が直接抗議に押しかけた時、虎ノ門ニュースと上念が、桜井はレイシストと断罪する事件が起きた。

百田は「桜井のやり方も問題だが、(上念が)用意した反論資料に、朝日、毎日、神奈川新聞から記事を引用したのも問題」と、喧嘩両成敗の態度をとった。

更に、ほとんど知られてはいないと思うが、Twitterに「自分のことを人前でオレと言うやつがいるが、オレの対句はオマエなので、これは失礼な行為」と主張した人がいた。

その時の百田のリツイートが「虎ノ門ニュースにもそんなんがいるで」で、これは一人称としてオレを多発する上念への当てこすりだ。

そんな因縁の二人の間に、アサヒ芸能がすっぱ抜いた「文科省教科書検定委員に北朝鮮のスパイがいる」がいるとの記事で、バトルが勃発した。

百田も一応は、真偽は未だ不明だがと断りながら、この記事は大変なことを伝えていると興奮気味だった。

しかし翌日出演した上念は、この時点でも記事の信憑性を疑っていたが、その後、あの記事はガセなので番組で騒いだ奴は謝罪が必要と、暗に百田を批判したらしい。

これに対して、百田が不快感を表し再反論して、騒ぎが大きくなっている。

虎の門ニュースがどう収めるのか、今後の展開が面白くなりそうだ。

 

江戸の喧嘩と対岸の火事は、大きいほど面白いと言うが、口八丁の三人なので、口喧嘩の負けは商売にも大きく影響する。

引くに引かれない状況になれば、もっと裏情報の暴露合戦に発展するかもしれない。

全員、トコトン行くつく所まで突き進んで、派手なドツキ合いを見せて欲しいものだ。