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Go toキャンペーン考

武漢肺炎は、日本だけでなく、世界中の経済をマヒさせた。

全ての産業が直接、間接に大打撃を受けたが、中でも客商売の飲食店や観光業は、感染を恐れて人の移動が止まってしまったことで、二進も三進もいかない状況に陥った。

政府はそんな業界の窮地を救おうと、飲食業界には持続化給付金が支給され、観光業界にはGo toキャンペーンが実施された。

Go toキャンペーンが話題になり始めたのは、6月中旬だったと思う。

6月末の四連休に間に合わそうと、やや俄か仕立ての感があった。

 

ところがこのGo toキャンペーンを発表した直後から、いったん沈静化していた武漢肺炎患者が再度増え始め。早速野党が政府批判の材料にした。

また東京都は、小池百合子都知事の対策失敗がたたり、当初はGo toキャンペーンの対象から外された。

最大需要源であり、また観光地も多い東京都が外されたので、Go toキャンペーンは全く盛り上がりを欠くスタートとなった。

そのため当方は、Go toキャンペーンに対してあまり興味がなかった。

 

風向きが変わったのは、やはり東京都がGo toキャンペーンの仲間入りをしてからだ。

一挙に旅行客が増え、特に高級旅館の予約が取りにくくなった。

旅館側も「Go toキャンペーンのお陰で助かった」などのコメントを出し始めた。

ここまで環境が変化すると、流行に弱い我が家でも、試しにと紅葉鑑賞旅行を思い立ち、Go toキャンペーンにトライしてみた。

 

そして実際に利用すると、Go toキャンペーンが実によくできた制度だと痛感した。

このGo toキャンペーンを考え出した官僚と、決定した国土交通大臣、当時の安倍首相の慧眼は素晴らしい。

日頃は公明党など大嫌いな当方だが、良いことには素直に評価するべきだ。

また旅行業者団体の後ろ盾は、あの悪名高い二階俊博だと言う。

対韓国、対中国の政策では。一つとして見るべきもののない政治家だが、もしもこの二階がGo toキャンペーン推進に一役買っていたら、これもまた二階GJだ。

 

Go toキャンペーンの肝は「宿泊料金35%と総額の15%の地域限定クーポン券」を税負担することだ。

負担上限は2万円だが、一人一泊4万円までの費用なら、実質的に半額の援助がある。

即ち、宿泊費用が半分になるのだから、利用しなければ損みたいな気になる。

一方の受け手の旅館側は、きめ細かい武漢肺炎対策こそ必要だが、6月までは閑古鳥が鳴いていた客足が、一気に満室状態に変わったのだからありがたいものだ。

 

更に大きく貢献するのが、地域限定クーポン券の支給だ。

このクーポンは、有効期間が発行日と翌日の二日間で、しかも近県でしか使えない。

チェックイン当日は、なかなか外出できないから、大半の場合実際に利用するのは宿泊翌日の一日だけになる。

こうなると宿泊した旅館でお土産を買うか、翌日近場の観光地で使い切るかしかない。

クーポン券を貰った側の心理としては、何としても使い切らないと損をした気になる。

しかも、クーポン券の額面ピッタリの買い物など、至難の業だ。

残すのは勿体ないので、ほぼ全員がクーポンの不足分に手出しを加えて買い物する。

こうして、買い物客の購買意欲が強まり、地元経済に潤いをもたらす結果になる。

 

愚か者野党は。Go toキャンペーンの利用は金持ちだけで、金持ち優遇だと批判した。

これほど世間知らずで、バカげた話はない。

Go toキャンペーンは、客が来なくなって困り果てている観光業界への援助策だ。

それは、客足を取り戻すことであり、客が金持ちだろうと貧乏人だろうと、利用さえしてくれれば誰でも良いのだ。

 

Go toキャンペーンが大好評で、予算超過したので税負担を抑える県が出たが、国交省の強い反対で撤回した。

来年1月で打ち切りのはずが、来年5月連休まで継続との話すら出ているらしい。

観光業界にとっては、これほどうれしい話はない。

もしもこの動きに、二階幹事長の働きが寄与しているのなら、観光業界は二階が媚中派だろうと媚韓派だろうと、政治的立場はどうでもいいから感謝するに違いない。

それほど、観光業界にとっては恵みを雨だ。

 

こんな制度を立案した与党は、やはり腐っても鯛!