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日本人のクリスマス

12月になると、一気にクリスマスムードが盛り上がる。

ただ今年は武漢肺炎の第三波が襲来し、各地で自粛要請が出ている。

例年に比べ、些か寂しくなるかもしれない。

 

キリスト教徒でもないのに、なぜか日本人がクリスマスやクリスマスイブを楽しみにしているのは不思議だ。

我が家の近所にも、毎年12月になるとクリスマス・イルミネーションを飾り立てる人がいる。

恒例行事としてすっかり有名になり、楽しみにしている人も多い。

しかしこの家は、決してキリスト教を信仰しているわけではない。

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教会で結婚式を挙げ、牧師に導かれ、キリスト様に向かって永遠の愛を誓ったカップルはたくさんいる。

 

何故、キリスト教徒でもないのに、12月24日、25日にクリスマスを祝う気になるのだろう。

何故、キリスト教徒でもないのに、神に結婚を報告し、「妻を(あるいは夫を)生涯に亘って愛します」などと宣誓するのだろう。

 

「熱心な無宗教徒であり、敬虔な無神論者」の僕は、こんな融通無碍さこそ日本人の強みと思っている。

海外では、信じる宗教の違いが原因で、戦争になった例が多くある。

しかし日本神道は。どんな宗教の神様とも相性が良いのだ。

 

日本人は困った時に「神様、仏様」と助けを求める。

これは日本では当たり前で、誰でも普通にやっているが、既にこの時点で神道と仏教が融和している。

何せ日本には、キリストやアラーの絶対的一神教社会とは違い、八百万どころか数えきれないほど神様がいる。

何と、競馬の神様や麻雀の神様まで実在するし、ひょっとしたら、泥棒の神様だっているかもしれない。

 

全ての日本人は、基本的に神道イストとして生まれ、成長する。

周りには神社や鳥居があるし、お参りする前には手を清める。

誰に教えられなくても、いつの間にか穢れを嫌うし、綺麗好きだ。

自然の偉大さを敬い、それは神様のおかげだと信じる。

これは日本人のDNAだが、それが神道に影響されていることについては、気が付いていない。

 

日本人にとっては、キリストもアラーもそんな日本にいる偉大な神様の一種と思えば、その教えを信仰しても神道と矛盾しない。

元々多神教の日本人は、その中にとってもエライ絶対神が存在しても許容範囲だからだ。

この辺は、将に海外と日本の神様への考え方、宗教観の違いだ。

 

日本人は、キリスト教徒でもないのに、積極的にクリスマスを祝う。

最近では、それだけでは飽き足らず、バレンタインデイやハロウィーンまで祝い始めた。

そんなお祝いが、度を過ぎた大騒ぎになると、目を顰める人がいるが、それでも次第に年中行事として定着してきた。

 

我が家の近所のクリスマス・イルミネーションは、子供を喜ばすことが目的だったらしい。

面白いのは、その家の近くに熱心な創価学会員の家族がいるが、そこもまた、イルミネーションを楽しんでいるらしい。

僕は創価学会は好きではないが、しかし神様や仏様を信仰している人に悪人はいない。