昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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保守派も幼稚だナァ  

 

虎ノ門ニュース」を毎日見るが、最近のアメリカ大統領選挙の報道に、ある種の法則があることに気が付いた。

 

 火曜日 百田尚樹とゲストが不正選挙と陰謀論をぶち上げる

 水曜日 上念司がそれを打ち消す

 木曜日 有本香が再度不正選挙を論う

 

こんなことを繰り返している。

 

今週の火曜日は、レギュラーはいつも不正選挙論の百田尚樹に、ゲストとして門田隆祥、陰謀論主張の藤井厳喜が登場した。

百田は日頃、自分でも「証拠はない」と認めながらも、不正選挙は絶対にあったと主張している。

門田は一時期、トランプの敗戦を前提にTweetしていたが、ここに来てまた不正選挙解明が大事だと先祖帰りしている。

ここで藤井が「確たる証拠が出てきた」と、強烈な援護射撃をした。

 

藤井が持ち出した証拠とは、ジョージア州の選挙開票で

 ・水道管破裂で開票スタッフ、マスコミも全員退避させられた

 ・そこに数人のスタッフが戻ってきた

 ・彼らが何度も、同じ票をカウントしていた

 ・その一部始終が録画され、証拠として提出された

ことだった。

 

これでジョージア州の勝者はトランプになるし、あと数州が同様に続けば、バイデンの管理人270人獲得が難しくなる。

その場合は1月の議会選出になり、共和党が数の上で有利なのでトランプ再選に道が開けたと、百田も門田もこの情報に大喜びだった。

 

しかしこの証拠には、重大な調査不足がある。

先ずジョージア州では、既に二度に亘って票を数え直し、最終的にバイデンの勝ちを認めてしまっている。

更に、開票スタッフの行動が怪しくても、その何度もカウントしたのはバイデン票だったのかが分からない。

仮にバイデン票だと特定されても、そのカウント数が全体の勝敗を逆転するほどのモノかも分からない。

また選挙スタッフから、あの行動はごく普通のものとの証言もある。

藤井が大トピックとして持ち出した新証拠も、決め手にはならない。

藤井自身「今回の結果を覆すのは大変だが、民主党の不正を暴かないと次から共和党が勝てなくなる」と、微妙に予防線を張っている。

 

百田はそれでも、不正選挙があったと主張する。

確かに特に今回急増した郵便投票は、如何にも制度が整備不良だし、大雑把なアメリカ人気質も相俟って不正疑惑の温床になっている。

しかしそれでもバイデンが80百万票、トランプが74百万票の投票を集めたことは間違いない。

 

だから結果を逆転させるためには、トランプ側が

 ・ドミニオン社の集計機では、票の書き換えが可能

 ・且つ今回、民主党が組織的に大量の票の書き換えを実行した

ことを証拠立てて訴えるしかないが、残念ながら今日までの時点で、その証拠が明らかになってはいない。

あるのは、ヨボヨボバイデンに80百万票も集まるはずがないとの思い込みや、ドイツで死者まで出る開票サーバーの奪い合いがあったとかの真偽不明のニュースばかりだ。

トランプが勝ったと言うのは、もはや現実的ではないのだ。

 

しかし日本において一番の問題は、日本の保守には百田の意見に同調する人間が圧倒的に多数派だと言うことだ。

彼らは、上念司、ケント・ギルバ-ド、KAZUYA等の「願望と現実は違う」意見を嫌悪する。

 ・大統領選では絶対に不正があった

 ・不正は中国が、裏を糸を引いている

 ・本当は、トランプは負けていない

 ・不正疑惑を追及せずにトランプ敗北を認めるのは裏切りだ

と、現実直視型の意見を攻撃している。

 

しかし彼らが不正の根拠をしてあげるのは、毎度のことながら正体不明情報が全体の80%を占めるとも言われるネット経由のモノだ。

むしろ、トランプ敗北を絶対に認めたくないとの、認知バイアス、確証バイアスの塊なのだ。

しかし今回のアメリカ大統領選だけに関しては、百田やその信奉者のトランプ再選の願いが実現するのは実に厳しい。

 

尤も「現実を見よう」と呼びかける上念も、結構危うい主張をする。

その典型が、政府のGo toキャンペーンは豪族toキャンペーンと、センスの欠片もないフレーズで批判していることだ。

これで経済評論家を自称しているのだから、お里が知れる。

他にも上念は、つい先日のTHE MANZAIで政治ネタをやらかし大炎上中の、ウーマンラッシュアワー村本大輔を高く評価してもいた。

IR利権で対推された秋元司との親交も、説明責任を果たさない。

今回のアメリカ大統領選で鋭く対立した百田も上念も、更には彼らにつながる親衛隊も全く大した連中ではない。

 

僕は我田引水、牽強付会サヨクが大嫌いなので、その分、保守派には真面な人間が多いと期待していた。

しかし全く残念だが、多くの保守派もまた、勝手な思い込みから抜け出せない、付和雷同人間がいることが分かってしまった。

因みに何人かの保守派が、上念やKAZUYAは「日本の保守を、野党と同一視して侮辱した」と怒っていた。

しかし、この間の彼らの大統領選での不正告発の論理構成は、

 ・疑わしい状況が多く報告されている

 ・だから、不正があったと確信している

 ・絶対に不正があったのに、それを追及しないのはおかしい

 ・しかし、具体的な証拠はない

であり、野党のモリカケ桜の「疑惑」追及と瓜二つだ。

この論理の類似性指摘を、日本の保守への侮辱と憤るのなら、何が、どの点が野党と違うのかを説明して欲しいものだ。

 

日本の保守派も幼稚だナァ!

サヨクなど全面否定してきたが、保守にも呆れている今日この頃だ。

些か、絶望的な思いに陥っている。