今の世の中で、これほど祝福されない結婚話も珍しい。
小室圭クンことKK氏と、眞子内親王との華燭の典に関してだ。
知る限り、少なくとも90%以上の日本人が大反対、5%が中反対、残り5%が小反対。
周囲に賛成する人は皆無だし、マスコミを見渡しても見つからない。
それでも眞子内親王には、同情する人もいる。
・深窓の令嬢だから、きっと騙されたのね
・若いころの恋愛って、反対されるほど頑なに燃えるモノ
・アナタだって、そうだったでしょう?
・眞子様には、初恋なのよ
などと、いかにも友達のような口を利く輩も多い。
ところが男性側のKK氏には、辛辣且つ罵倒の悪口が雨あられだ。
・家族関係の複雑さと陰惨さ
・KK氏の母親の太々しい表情
・借金踏み倒しの根性の悪さ
・定職なしのプー生活
・最初から皇族狙い撃ちのナンパ野郎
家族ぐるみの計画的「犯行」に違いないと、邪推する人もいる。
これほど多くの日本人が、KK氏とその母親にアレルギーを持つのは
・母親の借金問題が未解決
・それを今回の持参金で解消しようとしている
・その持参金は、国民の税金だ
との被害者意識が、高じたものではないだろうか。
国民全体が、まるで自分の懐が痛むかのような錯覚に陥っているとしか思えない。
確かに、プーの青年が、皇室のお姫様と結婚にこぎつけ、大金をせしめる構図は、一般庶民から見れば腹が立つ。
しかしこれも、違う角度から見ると、別の一面がある。
・金に困った母親を救いたいと思う、親孝行な青年がいた
・この母子は、苦楽を共にした同志的感覚で結ばれていた
・青年は自分の才覚で一旗揚げて、母親を助けようと考えた
そしてその手段として、皇族女性への婿入り計画を選んだ。
(ここは「罪と罰」の、ラスコーリニコフの心境かもしれない。)
青年はもって生まれた弁舌と、母性本能をくすぐる表情で、首尾よく皇族女性のナンパに成功し、これで母親にやっと楽をさせることができると安堵した。
母親もまた、自慢の息子が成し遂げた大業に、人知れず涙した。
青年が、このために費やした時間は10年間の長きにわたった。
青年と母親には、僻み妬み嫉みの大バッシングが巻き起きたが、二人は世間のいかなる誹謗中傷、迫害にも耐え続けた。
・もうひと頑張りで、大金が手に入る!
・ここまでの時間と労力を、無駄にしてたまるか!
・ここまで来たら、借金は一円たりとも払いたくない
と、KK氏側はそんな心境ではないだろうか。
そう思えば、世間がどう思おうと、KK氏とその母親が持参金に執着する気持ちも分かろうものだ。
しかも女性側も、KK氏に首ったけで、宮内庁に結婚への非難、抗議の電話やメールが殺到していても「私たちの結婚に抗議される謂れはない」と反発しているらしい。
二人して人目も憚らずイチャついて、周囲を呆れさせてもいる。
例えは不適切かもしれないが、ワルに引っかかってしまったのだ。
しかもKK氏は、何一つ法律に違反したわけではない知能犯だ。
仮に世間からの白眼視に耐えかねて、女性側から破談を申し入れれば、KK氏と母親は慰謝料を請求しかねない。
そうなれば事態は更に泥沼になり、眞子内親王の傷も深くなるし、必要な税金額も増える。
確かに、あのKK氏とあの母親に、カネが渡るのは不愉快千万だ。
だが事ここに至れば、彼らの必死の努力への対価の支払いも必要だ。
KK氏と母親には、家族が浮上するための乾坤一擲の勝負手だった。
だったら、1億4千万円もの持参金は悔しいが、ワルいムシへの手切れ金と思って諦めるしかない。
そんな誰も祝福しないような結婚が、長続きするのか、はたまた破局になるかは、当人同士の巡りあわせと努力次第。
そう思って、成り行きを静かに見守るのが一番だと思うのだが。