昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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信頼に値しない日本保守派の退潮

トランプ前大統領の再選を祈っていたので、昨年11月のアメリカ大統領選は残念な結果だった。

 

その当時は、ジョー・バイデンが大統領になれば、

 ・アメリカが中国との融和策に進む

 ・その結果、中国の南洋進出を止められくなる

 ・尖閣列島は累卵に危機に陥る

 ・沖縄にまで中国の魔の手が伸びてくる

 ・バイデンは認知症なので、任期を全うできない

 ・世界平和にも日本国益にも大マイナス

と、そんな見通しが尤もらしく語られていた。

 

そんなバイデン政権がスタートして、はや三ヶ月が経過した。

そして今までのところ、バイデン政権で最大の懸案事項とされていた対中国の弱腰外交は杞憂に終わっている。

元々アメリカの、対中国強硬姿勢は

 ・トランプの個人プレイではなく、アメリカ議会の総意

 ・だから大統領がバイデンに変わっても、急旋回は無理

との見方は強かった。

図らずもそれが正しかったことは、アラスカで実現した外相会議でのブリンケンと楊潔篪の大喧嘩を見れば分かる。

 

バイデン政権が中国に強硬に臨むのは、中国が抱える人権問題が大きい。

バイデンの世界観は、現代を、自由と民主主義を守る勢力と、全体主義に与する勢力の対立構造ととらえている。

そこでは、民主主義陣営の価値観を共有し、更なり結束を固めるために、

 ・日本との同盟関係

 ・QUADの連帯

を重要視している。

だから中国のウィグル弾圧や、北朝鮮の人権無視は許すべからざる暴挙なのだ。

バイデンが初の首脳会議の相手に、日本の菅義偉首相を選んだのも必然だし、中国・北朝鮮を批判しないだけでなく、同調的行動をする文在寅の韓国は信用できないと見る。

中国の南洋侵攻の脅威に晒される日本にとっては、今のバイデン政権の政策とのケミストリーは極めて良好だ。

 

そうは思うが、環境政策はやはりアウトだ。

バイデンは、パリ協定に復帰したり、出来もしない大幅な二酸化炭素削減を目標としたりで、中長期的アメリカ経済への悪影響政策を推し進める。

これでアメリカが困るのは、日本は高みの見物を決め込めば良いのだが、悪いことに日本側もまた、国家観が欠落した菅義偉政権に代わっている。

更に最悪なのが、環境大臣がアホポン無内容な小泉進次郎ときている。

バイデン、菅、進次郎の環境三バカ大将が、二酸化炭素地球温暖化だと騒ぐ度に、日本の国益アメリカにつられて悪化していく。

 

総合的には、バイデン政権の三か月の評価は、やはり55点程度と見るのが妥当だ。

 

ただ、バイデン政権の日本にとって功績として、一つ付録がある。

それは、バイデン大統領が実現したことで、日本保守派の分裂劇を誘発したことだ。

 

 

保守派の中には

 ・バイデンと米民主党は組織的な大不正選挙をした

 ・その証拠はゴマンとある

 ・よってバイデン当選は無効で、真の大統領はトランプ

と主張する連中が多数いた。

ところがその理屈は、保守派が忌み嫌うサヨクや韓国と全く同じ構造なのだ。

彼らは、具体的な証拠は皆無で、しかも全く陳腐で頓珍漢なものばかりなのに、それでもひたすら自分たちの意見が正しいと拘った。

連中はそれを頑なに信じ込み、反対派を攻撃し続けた。

そんな彼らは陰謀論者と名付けられたが、今になると明らかに間違っていたことが分かっている。

すると途端に沈黙してしまい、全く反省の弁を吐かない。

これもまた、サヨクや韓国と同じだ。

 

バイデン勝利は、そんな彼らが全く信用に値しない存在であることを浮き彫りにした。

いくら常日頃、保守的な立場からの情報発信していても、こんな付和雷同な意見は必ず破綻するし、反対派に利用される。

もしもトランプが勝っていたら、彼らは今でも強い影響力を持ち続けていただろう。

これはまさしく期せずして発生した現象だが、何事も神の思し召し!

民主主義と専制主義の対立が先鋭化する中で、民主主義陣営には陰謀論者など不要だ。