昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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バンコク観光の三日目

元々確たる目的もなくブラリと遊びに来たようなものだから、バンコクにいても取り立ててすることなどない。

しかも滞在三日目ともなると、少々余裕が出てくる。

ホテルの朝食は、中国人のように皿からこぼれるほど食材を取り込み、周囲も構わず鯨飲馬食にふけることもない。

昨日のお気に入り、野菜ヌードルと目玉焼き、デザートに西瓜二切れで十分だ。

 

部屋に戻って、改めて本日の行動計画を練る。

ポイントは買い物。

我々夫婦は揃ってタイ料理が好きで、海外に出向けばその先々でタイ・レストランを訪れる。

そしてそこをヒントに、帰国後に妻が自作のタイ料理にチャレンジする。

そんなことを繰り返してきた結果、今や妻のタイ料理はかなりのレベルに至っている。

(これは欲目かもしれないので、個人の感想ということで)

 

今から20年以上前に夫婦で初めてタイにきた時、当時日本人に人気だった伊勢丹デパートで大量にタイ料理の材料を買い込んだ。

日本で買うよりかなり安かったらしい。

その伊勢丹もタイを撤退し、今ではセントラルワールドと称する一大ショッピングモールと変わった。

ガイドブックによると、その賑わいはタイ旅行者には必見の場所とのこと。

ならば20年以上も前をしのんで、今回も同じ場所でタイ料理食材を買い込もう!

 

タイで最も使用頻度が高いBTSラインを乗り継いで、最寄り駅のチットロム駅へ。

連結しているとは言うものの、元伊勢丹の場所はそこから徒歩5分くらいかかる。

そしてその入り口には、どでかいクリスマスツリーが飾られていた。
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しかしタイはこの季節でも日中は30℃を超える。

当たり前だが雪など降るわけがなく、「サンタクロースがそりに乗って」のクリスマスイメージは望むべくもない。

そのせいか、ジングルベルの音楽は聞こえてこなかった。

またタイは圧倒的に敬虔な仏教徒が多い国だ。

「クリスマスはタイには似合わない」と思うが、商戦は今将に酣だ。

 

中に入ると、日本のデパートとホームセンターのような店構えで、レストラン階には有名店がずらりと並んでいる。

中でも寿司、しゃぶしゃぶ、神戸牛などの日本料理店が数多く営業していたが、何とラーメンの一風堂まで進出している。

食材コーナーでも日本製品の人気は高そうで、高菜漬や明治乳業の牛乳などが現地製品の倍以上の価格で売られている。

我々の狙いのトムヤムクンスープやタイカレーのルーなどは、やはり日本で買うよりかなりの割安で、持ち帰るのが大変なほどの量を買い込んだ。

 

夜はタイで二番目に高いビル、キングパワー・マハナコンでのスカイウォークへ。

入館料は通常なら1080バーツで、日本円換算なら約5千円と大変高い。

しかし13歳以下の子供と60歳以上の年寄りは250バーツと大幅に安くなるので、ここを観光するなら60歳を超してからに限る。

ここは高さ314mで、東京タワーにはちょっと足りない。

しかしそのてっぺんまで行けるので、眼一杯の高さを満喫し、且つ吹きっ晒しの状態っで屋上からバンコク市内を一望できる。
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また一部に、強化プラスチックの透明床があることが売りだ。

その透明床エリア内では写真撮影が禁止されているので、多くのミーハーたちは床に寝そべり、それを友人や家族が一段高いゾーンから撮影している。

そうするとあたかも、空中に浮いたように映るのだろう。

しかし元々重度の高所恐怖症の僕は、それどころではない。

折角のポイントなのに一切下を見ることなく、ひたすら前を見つめたままで早々に引き上げたが、それでも腰から力が抜けているような恐怖感を味わった。

 

夕食はそのビル内で、タイ風ヌードルを食べる。

超小規模の十店ほどの屋台が集まった形態で、高級感はゼロ。

そこで80バーツ(日本円350円くらい)のエッグ麺とチャーシュー入りの醤油ラーメンを注文。

安値だけあって、麵をチャチャッとゆでればはい出来上がり。
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インスタントに毛が生えたようなものだろうとバカにしていたが、しかし意外にもこれが美味かった。