昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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両親

既に両親とも逝去した。
父は、小学校しか出ていなかったが、独学苦学の上、当時でも難関と言われた司法書士の資格を得た。
酒にもタバコにも生涯無縁だった。
父は、学歴がない事にコンプレックスを持っているとの見方もあったが、僕は、学歴がないために不要な苦労を強いられた事への反発心で、必死に努力を重ねたと思っている。
僕が大学に合格した事を大変喜んでいた。

母は、女子高卒だったらしいが、人生の大半を共に過ごした父に対し、尊敬と反発が混ざった感情をもっていた。
ただ、晩年には、一緒に並んでテレビをみたり、共に旅行したりで、本当に仲の良い夫婦となっていた。
母は、1980年69歳で逝去、父はそれから6年後に後を追うように静かに永眠した。
全く無宗教だった父だが、母が死んだ後は、仏前に線香をあげ、一心に祈るのが日課となった。
若い頃は食べる事にも苦労したらしく、両親の生涯がどれだけ幸せだったのかは分からない。
しかし、僕の自慢の両親である。