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福田康夫の自民党総裁選不出馬表明について

以前このブログで、自民党総裁候補だった福田康夫を評した事がある。
優柔不断で、自分が傷つく事を恐れるボンボンタイプであり、現代のリーダーには不適だと辛口で書いた。
今回、福田は自ら自民党総裁選へ不出馬を表明したが、その理由を聞いた時は開いた口がふさがらなかった。
彼は、外交や靖国参拝をめぐって、自分の意見が本命候補の安部と明らかに違う事を認めたうえで、「自分が立候補すると靖国問題が争点になり国論を二分し、国家の為にならないから出馬しない」と言う。

ならば、福田は政治家を辞めるべきだ。

今後は主張が違う安倍を支持する積りらしい。
靖国参拝や、アジア外交で小泉や安倍に反対の意見を持つ人たちにとっては、福田のような政治家は裏切り者に他やらない。
我々は、大政翼賛会の政治を望んではいない。まさしく意見が違うからこそ立候補し、議論し、どちらの側に支持が多いかを選挙で測るのが民主主義の基本である。
意見が違うから出馬しないのは、政治家として最もやってはいけない敵前逃亡である。

今回の不出馬声明は、図らずも福田が政治オンチである事を白日の下に晒した。
やはり、僕が予想したように「私、出馬するって言いました?!」と、とぼけて聞き返していたが、今まで黙って様子見を決め込んでいたことへの反省や、あるいは政治家としての説明責任も感じてはいない。
しかも、この期に及んでも尚、「事態に大きな変化がない限りは…」と注釈がましい言葉を最後に続けているところを見ると、この後周囲の連中から「そんな事を言わずに、是非とも出馬して欲しい」との大合唱を待っているようにも見受けられる。
「未練がましい!」とはこの事である。

元々僕は、福田みたいに、自らの出処進退を明確に出来ない政治家は日本の総理大臣の資格がないと思っていたので、彼が総裁選に出馬しない事は残念でも何でもない。

再度言うが、自分の信念を国民に問わないのであれば、政治家として存在する資格はない。