昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

日頃の思いや鬱憤を吐露!無礼千万なコメントは削除。

サラリーマン処世訓-本音を言ってはいけない

「今日は無礼講!皆、常日頃思っている事の全てを洗いざらい喋ってくれ。」
今ごろ、こんな時代がかった台詞が喋られているのかは不明だが、その昔は年に一度、偉いサンとの忘年会の酒の席で、この様な場面が多かった。
一年間の鬱憤を晴らせるありがたい言葉だが、この甘言に乗って、本当に思ってきた事をぶちまけた場合、後で悲惨な結果を招く事になる。

優秀と称されるサラリーマンは、「何でも喋っていいぞ」の意味するものが、実は「こんな場面でもちゃんと遠慮して喋れよ」を意味する事を知っていなければならない。
だんだん世間が見えてくると結構用心深くなり、周りをキョロキョロ見渡し、相手との距離感を計りながら、「恐れながら、」と切り出し、形勢が悪くなれば直ちに自説を撤回する術を身に付けてくる。

日本の会社生活では結構この様なことが多い。
一見太っ腹の人が、実は大変な小心者で、自分への批判を一切許さないことも多い。
人を見栄えで判断して、無用心に本音で話すとろくな事にならない。

本音は、あくまで心の中で!