中高年黄昏族には、とってもとっても懐かしいコンサート「吉田拓郎&かぐや姫 in つま恋2006」のテレビ放送を見た。
かぐや姫の方は三人ともベタベタとした歌い方であまり好きになれないが、吉田拓郎は年の割には声量が衰えていない。
彼は癌患者だったはずなのに全国ツァーを再開したらしい。完治したのだろうか?
後半の三時間半以上を見続けたが、どうしても一緒に歌ってしまう。
この年で歌うには気恥ずかしい歌詞ばかりだが、昔大声で歌っていたものばかりなので、イントロが聞こえたとたんにパブロフの犬状態になってしまう。
30年昔の感傷に浸りながらも、しかし拓郎の顔と頭を見ると現実に戻ってしまう。
目の下はしっかり座布団を敷いているので、顔つきの衰えは隠しようがない。
昔はアフロヘアだったが、この十年程はやや前部が後退しているヘアスタイルで通している。
しかし、後ろのつむじの部分は不自然な程の髪量が全く変わっていないので、見る人が見るとすぐに分かってしまう。
「彼の頭はヅラだなァ」と、コンサートとは無関係な思いを持ちながらのタイムスリップだった。