昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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安倍首相は期待はずれだったのでは?

最近にしては長期政権だった小泉が、全幅の信頼の下に後を託した若き宰相。
北朝鮮拉致問題に早くから取組み、また小泉訪朝に随行し、北朝鮮への強腰外交を主張したタカ派政治家。
父親は、総理大臣を目前に倒れた安倍晋太郎、跡目をついで以降磐石の地盤を背景に、若手政治家の中でも中心的存在の政策通。
安倍が総理大臣に就任するまでは、彼を取り巻く評判は良い事尽くめだった。
そして、前評判通りの圧倒的強さを発揮、初めて戦後生まれの総理大臣安倍晋三が誕生した。

世間は、若きリーダーの下、政治改革がどんどん進み、我々の生活も従来よりよくなるだろうと大いに期待した結果、就任直後の内閣支持率は70%を遥かに超えていた。
たまたま、安倍が首相就任直後に、北朝鮮が核実験に踏み切った事も、タカ派政治家安倍への追い風となった。

しかし、順調だったのはここまで。

その後、安倍は中国、韓国との外交を重視するあまりにそれまでの自らの主張に蓋をし、村山や河野が発した坊主懺悔声明の踏襲を認めた。
これについては、「取り敢えず認めるが、実は二人の声明をいずれ骨抜きにする長期戦略的対応」と弁護する向きがあった。

また、混乱を極めた郵政造反派復党問題では、復党に賛成なのか反対なのか、最後まで態度をはっきりさせず、結果として自民党が混乱してしまったが、「安倍首相は、この時期に少々支持率が下がっても、来年の参議院選挙までには忘れ去られるとの深い読みがある」と擁護する意見もある。

彼は、政治家になって以来、順調過ぎるキャリアを重ね、あっという間に幹事長になり、アレヨアレヨという間に総理大臣になってしまった。
何となくハンサムだし、カッコいいし、弁舌さやかだった。
その為、実は中味が空っぽなのに、有能な政治家と勘違いしてしまったのでは?
首相なのにここまで物を言わない状況が続くと、実は安倍は、何をどうしたらよいのか全く分かっていない為、全部丸投げしているのではと思ってしまう。

最近の安倍は、「私が総裁である限り、昔の自民党に戻る事はありえない。改革は継続される。美しい国づくり!」と、抽象的な主張を繰り返しているが、実際に何をどうするのかとなると全く分からない。
まだ結論を出すには早いかもしれないが、この間物言わぬ安倍政権のダッチロール状況を見るにつけ、不安な思いが強くなっている。

安倍首相は、「物言わぬ」ではなく、「物言えぬ」中味が空っぽの政治家ではないのだろうか?!