昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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海外では誘拐はビジネス!

日本人二人がパラグァイで拉致された。

日本では、誘拐事件は重罪で、且つ極めて成功確率が低い。
しかし、グリコの江崎社長を誘拐した怪人二十面相は未だに逮捕されていない。
日本の治安悪化と、警察の能力低下を象徴する事件と言われている。

しかし、海外の一部では誘拐はれっきとしたビジネスであり、高度に組織化されたグループによって、身代金目当てに繰り返し実行されてきた。
古くは、三井物産フィリピンの若王子さんが誘拐され、日本中が大騒ぎになった事がある。
この時は、若王子さんの指を切断した写真と、本人の「切られて指跡が痛い」とのテープが送り付けられたりした。その後、若王子さんは五体満足で開放されたが、おそらく、会社によって多額の身代金が支払われたのだろうと噂された。

悲劇に終わったのは、ヤザキの社員がコロンビアで誘拐され、長期間に亘って監禁されていた事件だが、こちらは数年後に遺体となって発見された。
高額な身代金の減額交渉がまとまらなかったためと噂されている。
事ほど左様に、海外、特に発展途上国で働く事は命がけなのである。

メキシコでも誘拐ビジネスは存在するらしいが、南米とは少々違っているらしい。
メキシコの誘拐グループは、薄利の短期円満決着がモットーらしく、身代金の要求額が日本円の20万円程度で交渉成立するらしい。
誘拐された方も、その程度の身代金なら警察にも届けないので、犯人側も翌日には人質を解放して一件落着。
誘拐する方は、多額の身代金になると警察の追及も厳しくなる事から、基本的に示談(?)範囲の要求に徹しているらしい。

いずれにしても、日本人は、向う三軒両隣的に、平和ボケした民族で、隣の人が危害を加える事を想定しないケースが多い。
危険地域をフラフラしていると、猫にかつぶしとなる。
これら発展途上国では、誘拐事件は日常茶飯事だと覚悟して臨まないと大変な事になってしまう。

改めて、海外の危険性を考えさせられる事件だ。