昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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ダイヤモンドビジネスの胡散臭さ

JALの機中で、映画「ブラッドダイヤモンド」を見た。
ネオナルド・デカプリオ主演、ダイヤの利権を巡り、シエラネオネの内戦で政府軍と革命軍が血で血を洗う衝突を繰り返す中、いかがわしいダイヤ取扱い業者が暗躍する内容だ。
この映画では、舞台となっているアフリカ大陸では、ダイヤや石油の天然資源が発見されるたびに、先進諸国間の利権争いの場ととなり、その結果巻き添えを食い、大混乱に陥り、多くのアフリカ人民の命が落とされていると主張していた。
確かに、アフリカ大陸はあらゆる天然資源の宝庫だが、なかなか自分たちだけでマネージできない。
先進諸国のバックアップを受けざるを得ないが、その途端、お節介で欲深な連中の餌食となってきた。
これでは、昔、植民地支配されていたのと同じ構造になってしまう。

ダイヤモンドは人口的に作れない為、希少価値が高いが、実は国際的ダイヤシンジケートによって強硬且つ巧妙に価格操作されているらしい。
この映画でも、大量にダイヤが市場に出まわると価格が下がるので、適度に飢餓感が維持できるだけの商品しか供給しないとも告発している。
更に言えば、価格破壊を企てたりすると抹殺されかねないほど強固なカルテルが出来上がっているらしい。

金に物を言わせた旺盛な需要があるから、供給側はあらゆる手練手管を駆使し、利益の拡大を図る。
映画を見ながら、ダイヤモンドを扱う業界はまともではないと痛感した。

ある場所で、ダイヤ販売会社の社員たちと話す機会があったが、幹部らしい若い男が、「我々の会社は本当に人使いが荒い会社なんです」と、厳しいノルマを連想させる発言した時、周りの少年のような社員たちは一斉に自虐的なお追従笑いを浮かべていた。
もう10年以上も前になるが、ココ山岡なるダイヤ業者が倒産したが、元金保障をセールスポイントとしながら、常に新たなダイヤを売りつけ顧客の資産を食い潰す完全に詐欺商法だった。

ダイヤのような、本来の価値が見極めにくい商品を扱っている連中には胡散臭さが漂う。
我々素人は、先ずは手を出さない方が無難と思う。