昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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「成績が良い人」が必ずしも名経営者ではない!

一般的に、もっとも頭が良いと言われる人が東大に進学する。
しかし、東大卒が必ずしも名経営者ではないケースがあるし、サラリーマン社会では、使い物にならない東大卒は結構多い。

何故か?
実は、東大生とは、数学の問題を解くことがうまい人、あるいは、記憶力が優れ、たくさんのことを丸暗記している人たちの集団なのだ。
そして、彼らが解いてきた問題とは
   1.必ず正解が存在する
   2.その正解は一つしかない
事を前提として出題されている。
正解が複数ある場合,出題ミスとなる。
以上が問題の前提なら、「頭が良い人」とは、正解を探すテクニックに優れた人物となり、日本中で一番のテクニシャンが東大に集まることになる。

しかし、現実に解かねばならない問題は、そうは簡単に問屋が卸さない。
回答は一つではない、即ち正解が複数あるケースがあったり、また、正解が存在しない問題が多発する。
この時必要なのは、「これが正解だ」との判断力と、「これを正解とする」との決断力なのである。
この判断力と決断力は、テクニックでカバーできるものではない。
学校では決して教えてくれない、長年の経験の積み重ねによるカン、すべての結果に対して責任を持つ度胸が必要なのだ。

ぼくは、仕事柄、素晴らしいリーダー、経営者を数多く見てきた。
その中には、小学校しか出ていない人も数人知っている。
彼らは常に「私のように出来の悪い人間が」と謙虚だが、仕事となると、鬼の形相で集中力を発揮してきた。
半端な学歴など必要としない気力の充実があり、迫力満点に生きている。
そして、そのような人達は、ことごとく人間的な魅力に溢れている。

「学校の成績など気にする必要はない。」
経団連のおエラ方達だけではなく、落ちコボレ族にそんな希望を持たせる無名の経営者達がもっと脚光を浴びればいいのにと思う。