昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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小池百合子と守屋武昌の人事バトル

安倍政権のレームダック状態がさらに悪化している。

防衛省事務次官人事で、小池が守屋武昌現次官を更迭し後任を自分の意に沿う西川徹矢官房長と画策した事で、塩崎官房長官まで巻き込んで大騒ぎとなっている。
これは、小泉政権下で、当時の田中真紀子外務大臣が外務省の野上事務次官を更迭しようとして大騒ぎになったのと酷似している。

今回は、訪米でのお土産が欲しかった小池が、手続きが不充分のまま一気に突っ走ったらしいのだが、沖縄県知事との裏約束まで暴露され、いかにも魑魅魍魎の政界と官僚の関係があぶりだされ、結末が面白そうだ。

守屋次官は、防衛相の実力者らしいのだが、毀誉褒貶が激しい。
官僚の世界では異例の長期政権を作り上げ、その過程で次々とライバルを粛清してきたワルで、そう言えば顔つきもいかにもそのような雰囲気が表れている。
防衛大臣からクビを言い渡されても、あらゆる手練手管の裏工作で自分の思いを遂げようと画策する。
ワル役人の面目躍如である。

一方、小池防衛大臣
こちらは、次回の安倍政権でも防衛大臣留任を強く望んでいるようで、国会開催中に訪米し、「日本のライス長官と言われている」と、臆面もなく自分を売り込んでいた。
しかし、この女、政界の渡り鳥で、常に権力志向が強く、しばらく前までは小沢一郎にすり寄っていたはずなのに、今では自民党の小泉、安倍の提灯持ちと化している。
本来は外様の小池が自民党で重宝がられているのは、例の郵政選挙小林興起への刺客第一号を買って出て以来で、環境大臣の時にクールビズを導入した事も、彼女の功績となっているからだ。

しかし、防衛大臣として小池が適任だとは誰も思っていない。
彼女は、久間前大臣が原爆投下について大チョンボ発言で辞任した時、人気と支持率が急落した安倍政権の人気取りの為に、急きょ任命されただけの政治家だ。

よって、今回の騒動は、どっちもどっちなのだが、こんな足の引っ張り合いが起きている時でも、「揉めているとは聞いていません」とか、「人事は全く決まっていません」とか、全く危機感も最高司令官としての責任感も感じさせないのが、我らが安倍首相。
果断な決済で事を処理すれば、少しは見直されたのではと思うが、彼の受け答えは、まさにこのような時にも波風を立てないように役人に準備された模範解答の域を出ない。

いずれにしても、安倍政権の頼りなさ、情けなさを満天下に晒している事だけは間違いない。