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あきれる程の自己保身、TBSとテリー伊藤

先週の亀田大毅世界タイトルマッチ惨敗の後、今まで熱烈に亀田親子の応援を続けてきたTBSの、その後の報道姿勢に興味があった。
一夜にしてその商品価値がガタ落ちしたので、ある程度は亀田親子に距離を置くのではと予想していたが、結果は想定以上の引き方で、あきれるほどの使い捨てぶりだった。
日曜日からの番組構成は、一転して悪役となった亀田親子の試合ぶりと、ニューヒーロー内藤大助の美談のオンパレード。

思わず、「恥を知れ!」と怒鳴りたくなってしまう。

確かに亀田大毅は弱かった。
経験と実力不足は誰の目にも明らかだったし、戦う前も戦った後も、社会人としてもプロボクサーとしても、マナーが身についていなかったのも間違いない。
しかしそんな事は百も承知で、TBSは亀田親子を時代のヒーローに祭り上げ、可能性を秘めた若者像を作り上げた。
だからこそTBSのバックアップで、わずか18歳で10戦しか経験のない亀田大毅に世界挑戦の大役をマッチメークしたはずだ。

しかし現実は厳しく、亀田大毅は反則攻撃にしか活路を見いだせず、その結果、日本ボクシングコミッションから何らかの処分が下される最悪の事態となっている。
また亀田親子は、集音マイクを通じて勝つためには手段を選ばない姿勢までが暴露され、今や四面楚歌の窮状に陥っている。
亀田親子の、身から出た錆、自業自得なのは間違いない。

しかし、今回の世界タイトルマッチまでは、TBSはあらゆる番組で亀田親子の幻想をバラまいた。
ところが、今や亀田親子を見限り、今度は何の躊躇もなく「苦労人チャンピオン内藤大助」に鞍替えする。
テリー伊藤は、散々亀田一家の親子鷹を褒めちぎっていたのに、今や「大毅は、ボクシングにもなっていなかった。TBSの報道姿勢も大問題」と、批判の急先鋒に変わった。

亀田の親父は、その昔、やくみつるとテレビで喧嘩腰の対談で、司会者鳥越俊太郎ガッツ石松が、長男亀田興毅の疑惑の世界タイトルマッチ勝利に、「負けて強くなる事がある」ととりなした事に対して、「イヤ、負けたら終わりヤ。自分は負けたら全部が終わると教えている」と力説していたが、今回の結果は、計らずもまさにこの言葉が正しかった事を証明する事になった。

視聴率が全てのテレビ界で、使える間は徹底的に亀田親子を褒めちぎり、ダメとなった途端、見苦しいほどの自己保身に走る。
そんなマスコミの体質を露呈した、日曜日のTBSとテリー伊藤だった。