古閑美保が大逆転で、女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯で優勝した。
前日まで、５打差あったのに、最終日２５日ボギーなしの５バーディー６７で回り、不動裕理を見事に逆転、公式戦初優勝をあげた。
先行する不動をヒタヒタと追い上げ、１６番パー３で逆に２打差をつけたまま逃げ切った最終戦のデットヒートはなかなかの迫力だったし、結果として美人ゴルファーで人気者の古閑美保の優勝なので、今後は女子ツァーの人気も更に上がってくるだろう。
プレイそのものは見応えがあったし何ら文句はないが、しかしテレビにチラッと映った友人女子ゴルファー達の祝い方には「喝！」と大声をあげたい。
涙ぐみ、感激に浸る古閑美保を待ち構えていた友人たちは、何と彼女がグリーンを離れる前に駆け寄り、飲料水をシャワーのように頭からかけ始めた。
友人のメジャー初勝利を喜ぶ気持ちは分かるが、彼女達が必死の勝負をする晴れ舞台のグリーンを走る行為は、チョッとまともなゴルファーなら絶対禁止と分かっているはずだ。
グリーンキーパーは、必死の努力で彼女達の技術を発揮できるようにグリーンを仕上げている。
ゴルファーともあろう者なら、常にこのような裏方には感謝の思いが必要であり、少しでもそのような気持ちがあれば、我を失ったとしてもグリーン上を走ったり、飲料水を撒いたりはしない。
友人達の暴挙は最後の一瞬テレビに映っただけの行為だったが、古閑美保の見事な優勝に拍手したかったのに、一気に祝福の思いが消えてしまうような寂しさを感じた。
日本を代表する女子プロ達は、単にゴルフの技がうまいだけでは駄目で、是非とも立ち居振る舞いでも、ギャラリーに感銘を与える存在であってほしいものだ。
