昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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世界一のギャンブル地域「マカオのカジノ」

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マカオ澳門)に行ってきた。
観光地としてのマカオは、1999年ポルトガルから中国へ返還後、一時は客足が遠のいたようだが、2005年には「マカオ歴史市街地区」としてユネスコ世界遺産に登録されている。
しかし何と言っても、三年前からカジノの経営が外資に開放され、ラスベガスの大手が一斉に参入、最近は一大ギャンブル島として脚光を浴びている。

中国人は大のギャンブル好き。
メインランドチャイナでは賭博は厳禁なので、合法的に遊べるマカオには裕福な中国人が大挙して押しかけている。
一方、日本からも直行便が飛び始め、わが日本人同朋も、観光目的だけでなく、一獲千金を夢見てマカオを訪問する人たちが飛躍的に増えているそうだ。

コロアン島とタイパ島と各々独立していた島の間を埋め立て、一大歓楽街を作り出すという、極めてスケールの大きいプロジェクトによって、有名カジノが雨後の筍のように乱立してきたが、中でもベネチアンは、その規模といい、集まっている超一流ブランドショップ群といい、既に本場ラスベガスを凌ぐ世界一のカジノと言われている。
ルーレットが6千台、ルーレットのようなテーブルは800台。
そのほとんどすべてに中国人や観光客が群がっていた。
中国人の嬌声を聞いていると、何だかテレビの一シーンを見ているようで、緊張感は伝わってこないが、そこで行われている事は、真剣勝負のまさに博打そのものだ。
僕は、持ち金が乏しく、また異国でギャンブルに興じる度胸もなかったので、ひたすらルーレット台の後ろで冷やかし客に徹していた。
一枚50香港$のチップが、無造作に50枚近く張られ、一瞬にして数倍になったり、ゼロになったりしている。
ギャンブラーは勝っている時はニコニコ顔だが、負けが込んでくると余裕がなくなり、「後ろの冷やかし客の立ち位置が悪い」とかアタリ始める。
確かに一度で30万円とか40万円が消えてしまうのだから、その気持ちはわからないでもない。

カジノ全体は、イタリアのベネチアを再現しており、例のゴンドラが運河を走っていたり、街の芸人が歌ったり芸をしたり、ギャンブルをやらなくても楽しく時間を過ごせるようになっている。
あらゆる高級ブランドショップが軒を並べているので、買い物だけに来る人もいる。
日本人観光客の消費パターンは、観光とホテル代と買い物がおおよそ同じ金額らしいが、金持ちの中国人は、80%以上の資金を買い物に費やすらしい。
今や、ブランドショップの最大顧客は中国人であり、店員は日本人を見ても熱心に商品説明などしない。
昔は日本人のブランド狂いが世界の嘲笑を浴びていたが、今や時代が変わり、ブランド品買い物の主役は桁違いに金持ちの中国人になった事を痛感した。

 写真説明)
  一枚目)カジノ「ベネチアン」の入り口。24時間稼働中。
  二枚目)微動だにしない大道芸人。彫像と見間違う。
  三枚目)ここまでが撮影許可地域。この先はまさに賭場の世界で大金が飛び交っている。