昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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東国原宮崎県知事への疑問!

日本で一番忙しい宮崎県のセールスマン東国原英夫知事。
相も変わらず、お笑いで鍛えた話術で、日本中で大人気を博している。
ついには、大阪府知事選挙の応援だけでなく、何と政界再編成の仕掛け人とも目されている。

最近は、道路も巡って民主党管直人議員と激論を戦わし、宮崎県への高速道路誘致に躍起になっている。
彼の主張は、「宮崎県だけが高速道路がなく、他県に比べ格差が発生している。道路財源を確保し、早急に宮崎県に高速道路を」だ。
一方の管議員も、「確かに宮崎県には高速道路が必要と思った」等と、明らかに東国原の人気に押された迎合意見を発表していた。
しかし、敢て批判を覚悟して言えば「宮崎県には高速道路など必要ではない!」
宮崎県に高速道路を造っても稼働率は知れている。
要は、通常はほとんど不必要な高速道路を作ろうとしているにすぎない。
と言うと、必ず使われるのが「急病人を運ぶ道がない。人の命の問題だ」なる、問題のすり替え議論だ。
いつ、どれ程の頻度で発生するのか分からない急病人を錦の御旗に仕立て、数百億円を投資し、稼働率の低い道路を造ろうとするのは利権誘導以外の何物でもない。
そして、この典型が道路族なる国会議員の集団だ。
公明党の冬柴議員は、国交相となった途端、それまでの道路族も真っ青の官僚ベッタリになり顰蹙を買っている。
東国原知事もまた然り。
先般のテレビ討論では、「民主党よりも国交省の案がマシ」と喋っていたが、国交省の見解は、「いかなる道路も無駄なものは一本もない」との思い込みであり、日本中を高速道路で埋め尽くそうとしているものでしかない。
ガソリンが有史以来の高値圏に突入、排気ガス二酸化炭素問題の解決が焦眉の急になっているにもかかわらず、何が何でも道路を造り続ける為に大量の税金を投入し続ける意味があるのだろうか。

都会と地方の格差是正もまた錦の御旗だが、都会は一見便利だが、一方では交通渋滞や通勤ラッシュ等、地方では有り得ないストレスがある。
俯瞰して見れば、都会と田舎はチャラのはずだ。
効率や効果を追求すれば、必ず格差が発生する。
格差は、日本だけでなく世界中で存在し、且つ、世界の格差は日本なんかよりもはるかに深刻だ。
田舎まで高速道路を走らすことで格差を解消とする目論見は、無駄な税金を使う政策でガス抜きをしているにすぎない。

今や、道路族国会議員異常に国交省の宣伝塔となった東国原宮崎県知事。
宮崎県の将来は高速道路の整備にあるのではなく、宮崎でしか見られない文化を確立する事だ。