ＪＡＬ機内ニュースで北朝鮮が拉致問題を再調査、日本側は経済制裁を解除する事を知った。
一瞬、現在行方不明を拉致被害者が帰ってくるのかと思ったが、何の事はない、北朝鮮のいつもの時間稼ぎに違いない。
この手のイカサマに今まで何度引っかかったんだろう。
北朝鮮が約束したのは、「拉致被害者の再調査」と「よど号関連三人の身柄引き渡し」
日本政府は、「経済制裁の一部解除」
これじゃ、間尺に合わない事夥しい。
第一、 北朝鮮は金正一の独裁国家だ。
今さら再調査などしなくても、拉致被害者の動向など完全に把握しているはずだ。
それを、勿体つけて「再調査」しても、結論は間違いなく今までの繰り返しになってしまう。
何せ、国家元首自らが関与している国家犯罪なのだから、事の顛末を明らかになんか出来っこない。
「拉致被害者の会」の誰か（確か横田さん夫婦だったと思う）が言っていたが、真の解決は北朝鮮国家体制の打倒以外にあるはずがない。
今、中途半端な形で北朝鮮の経済制裁を解除する事は、結果として金正一の延命に手を貸す事になり、間近に極めて危険な国家の存在が続く事になってしまう。
特に万景峰号は、日本から北朝鮮に戦略物資やパチンコ業界からの資金送金とか、日朝を結ぶ北朝鮮の生命線らしい。
簡単に出入港を許可すべきではないと思うのだが、今回もいの一番に解除されるようだ。
裏交渉で、北朝鮮が熱望した事は想像に難くない。
福田康夫は、従来から拉致被害者よりも北朝鮮寄りの政治家と見られてきた。
事あるごとに、「制裁一辺倒では解決が遅れる」と、北朝鮮との交渉に意欲を見せてきた。
しかし、自身の人気凋落の失地回復の為だけに、ちょっと考えれば子供でも分かるような簡単なブラフに引っかかってしまい、断末魔のあがきを見せる北朝鮮に救いの手を述べてしまった。
僕には、今回の唐突な決定がそう思えてならない。
福田首相、よもや拉致被害者を見捨てる事なかれ！！
