昔は平凡な企業戦士、今は辣腕頑固老人の日常!

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サミットの合意内容に何の意味があるのだろうか?

洞爺湖サミットが終わった。
遠く北海道で開催されたが、首都圏でも結構警備が厳しく全く影響がなかったわけではないので、普通の日常が戻ることは結構なことだ。
世界中の主要二十二カ国から首脳が来日したのだから警備も大変だっただろうが、はたして大騒ぎした代償の成果は何なのだろうか。
ステートメントは、「温暖化対策の重要性を共有した」。
これでは、まるで熱意も緊急性も伝わってこない。
G8だけでも意見がまとまらないのに、発展途上国まで巻き込んでは結論が出るはずがない。

温暖化対策には経済活動を制限するしか方法がないので、既に発展を遂げた国々はペースを緩めればそれなりの成果が出るが、そんなやり方は、今から経済発展の恩恵に預かろうとする国々には絶対に受け入れることはできない。
しかも、主要国は自国の地下資源の大半を使い切っているが、発展途上国にはまだまだ多くが埋蔵されている。
それらの資源は発展に大きく寄与する財産なのだから、最大限に利用した経済活動が計画される。
そうすれば、当然ながら二酸化炭素の排出量は増加し、地球温暖化のスピードは早まりこそすれ遅れることは考えにくい。

すでに地球全体が袋小路に入っているのに、全員が集まれば解決案がまとまると思っているとしたら御目出度い。
ましてや、世界最強のわがまま国家アメリカのブッシュ大統領は、今年のリタイアが決定。
風見鶏ホスト国の福田首相は、20%以下の低い支持率に悩んでいる。
いずれもレームダックリーダーでしかない。
温暖化対策以外にも、原油高、食糧危機、北朝鮮の拉致と重要問題が目白押しなのに、世界中のリーダーが集まって議論しても、何一つ有効な解決の道を見出すことができなかった。
極めて抽象的な結論しか出せなかったサミットなのに、「こんなメンバーが二時間も熱心に議論したことは初めて」と、成果を強調されてもシラケるばかりだ。

世界中の国々が豊かな生活を求める限り、おそらく、今後ともサミットと称して各国首脳が集まっても、あらゆる地球的規模の問題解決は不可能だろう。
我々に実行可能な具体的温暖化対策とは、
ー家用車を買わない、乗らない。
夏にクーラーを、冬にはストーブを使わない。(暑さ、寒さに耐える)
おいしいものを食べようとせず、粗食で生活する
と、便利さや快適さを追求しないことに尽きる。
地球温暖化とは、その覚悟なくしては何一つ解決できない程厄介な問題なのだ。