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中村雅俊の息子が大麻所持で逮捕

先週末、札幌に出かけた飛行機の中でスッチーが新聞を配って廻る。
いつもの事で、「スポーツ新聞と日経新聞」を頼むが、その中に何故か数日前の東京スポーツがあった。
まるで場違いな新聞なので辺りを憚りながら読む事になったが、芸能レポーターの井上某が、芸能界一の理想のおしどり夫婦と言われた中村雅俊の二男坊主が大麻所持で逮捕された件について記事を書いていた。

彼曰く、中村雅俊はたびたびこの問題の二男を自分の楽屋に連れてきて、寸暇を惜しみながら親子のスキンシップに励んでいた事。
母親の五十嵐順子は、子供が風邪をひき病院に行った時も、待合室できちんと順番を守っていた事。
通常の芸能人は、裏口から優先的に治療を受けるものらしいが、普通の人たちを同じ扱いを望んだこんなに素晴らしい両親に、何不自由なく育てられた二男が大麻所持に至った背景が分からないとの事で、中村雅俊夫婦と親子を礼賛し同情する記事だった。
一方の週間文春は、「中村夫婦は親ばか」との記事を載せていた。

どっちが本当なのかは知らない。
しかし、記者会見では中村雅俊が涙と鼻水を垂らしながら「嘘であってほしかったが本当でした」と謝罪、「息子さんにどうしたいか?」との質問には、「分からないが、抱きしめてやりたい」と答えていた。
この記者会見から推測するに、やはり中村雅俊は親ばかだった様な気がする。

僕には、この記者会見が分からない。
両親が超有名人だから仕方がないのかもしれないが、いくら我が子が仕出かした不祥事とは言え、既に31歳にもなっている、所謂「いい大人」の犯罪だ。
何故、父親が息子になり変って謝罪するのだろうか?
僕なんか、万一我が家の息子がそんな事を仕出かしても、ノコノコ出かけて謝罪する気持はない。
(最も我が家の息子なんてニュースバリューゼロだから、誰も興味がないだろうが)
未成年の息子ならともかく、独立して生計を営む息子だったら「なぜ大麻を吸ったのかは本人に聞いてくれ」でいいはずだ。

日本の場合、連帯責任を強要するケースが多い。
スポーツサークルで誰かが悪事を犯すと、構成員全員で責任をとる。
今回は、息子への批判を家族が揃って受け止める事で許しを乞い出直しを誓うパターンだろうが、実際は独立した子供が何を考えどう生きているかなんて分からないのが普通だろう。
親の教育が問題になるのは、子供が独立するまでだ。