あれ程騒いでいたのに、相撲協会と貴乃花親方のバトルについては、シカトを決め込んでいる。
連中は視聴率こそが全て。
一般大衆が興味を持つようなネタなら、覗き趣味だろうが悪趣味だろうが、極端な話、デッチアゲでもやってしまう。
今回の不倫や離婚騒ぎが、マスコミに煽り立てられ、袋小路に陥っている日馬富士暴行事件の関係者の冷却期間になればと願っている。
ところでこの日の最初のトピックは、妻、藤吉久美子の不倫に関して、夫、太川陽介の「神対応」記者会見と、終始泣きじゃくっていた藤吉久美子の釈明会見。
続いては、大真面目な本人の思惑が、まるで喜劇役者の大見えに見えてしまう松居一代の離婚会見。
太川-藤吉夫婦は、夫の「理解ある態度」と「懐の深さ」で、離婚は避けられ、今後は家族三人で協力しながら生きていくとの大団円だった。
夫は、「ほかの全員が疑っても、僕は信じる。僕が守る!」と大見えを切る。
妻は、「彼が守ってくれないと、私は生きていけない」と泣きじゃくる。
夫自身が、「彼女が何もなかったと言うから、何もない」と強調するのだから、これは何かあったことを認めているようなものだ。
妻側もまた、「こんな妻で申し訳ない」と泣きながら謝罪するのは、「実際は不倫がありました」と自白しているに等しい。
しかし所詮こんな問題は、夫婦間で決着すればいいのだから、夫が許している以上、赤の他人がとやかく言うのもおかしい。
僕は基本的に、不倫に関しては本人たちの覚悟があればやむを得ないと、理解がある方だ。
本当に好きになってしまったのなら、その思いを貫くのは違法ではないからだ。
しかしそれには、どんな障害をも乗り越えるとの、強い意志が必要だ。
今回の妻、藤吉久美子は、仮に夫、太川陽介は理解して許してくれても、不倫の相手と目された男性の奥さんへの道義的責任は免れない。
そこまで覚悟して、不倫に走るべきだった。
また太川陽介-藤吉久美子夫婦の離婚が避けられたことで、太川陽介の対応を激賞する報道も多かった。
確かにその後の、船越英一郎-松居一代の泥沼離婚劇の顛末を見れば、最も多感な16歳の子供がいる夫婦の離婚が避けられたのは朗報かもしれない。
しかしこれほどの大騒ぎ不倫事件を経た上で、尚且つ円満な夫婦関係を継続できるのだろうか?
僕は、夫婦はフィフティフィフティの関係だと確信している。
夫婦関係が破綻しないためには、どちらか一方が遠慮したり、強いオブリゲーションを感じないことが重要だ。
しかしあれ程見事な記者経験でオトコを上げた夫、太川陽介に対して、妻、藤吉久美子の軽率さは、今後何につけても比較される。
少なくともあんな不始末を仕出かした妻は、表面的には夫に逆らえないし、夫婦喧嘩もできない。
まだまだ20年以上も続く、そんな夫婦関係が、長続きするとは思えない。
歌手になりたかった藤吉久美子は、不倫の最中には、太川陽介よりも愛人を尊敬し相談相手としていた。
不倫がバレタら、あれほど熱望していた歌手の道は、捨てる積りだろうか?
それなら、下手に妥協せず、初心貫徹する方が、結果には後悔が少ないと思う。
全く、余計なお世話だが。